ギリシャのテッサロニキってどんな街?
ギリシャと言えばアテネ。大体、首都はクイズ番組とかで出てくるので、日本の方はほぼ知っています。
海外の方は日本と言えば、まず東京。首都は知らない人はいないです。その次は京都、それから大阪までは結構みなさん知っています。
でもね。私の暮らす神戸は怪しいです。
「あーあー」って。
ほんまあぁ? 知らんけど話の腰折らんように合わせてない?
でも中には、「あー、コーベビーフ」って言ってくれる方もちらほらいます。そこをいつかチョコの街と言ってほしいなあ。
ご存じなかったら、だいたい「大阪の隣」とか「京都の近所」とか、有名都市でごまかすことにしています。
知らない街の話をされても困るでしょう。そして、いつか神戸ビーフを食べに来たいなんて気を起こされたら大変ですので。家族4人で来たらいくらになるか! やめた方がいいです。
先日、珍しく近所で神戸ビーフのステーキを食べに行ったら、お店の人が「観光客以外来ることないです」って驚かれました。もちろんおいしい。おいしくなかったら暴れる金額です。
「知らない方がいいおいしいものって、世の中にはあるんですよ」なんて。意味深にそんなこと言ったら、私だったら余計食べたくなるでしょうね。
そう、地方が面白いのです。
日本の場合、東京はかなりとんでもなく面白いけど、ほんと北も南も西も東も面白い。
今回、ギリシャもそうでした。やんちゃなアテネも好きです。でも、特に観光資源と呼べるものはないけど、居心地がいいのが第二の都市テッサロニキでした。
なんか落ち着く。すぐにお花を買いに行きました。お花屋さんが素敵なのも街のバロメーターのひとつです。
街もコンパクト。きれいに整っていて、海沿いにはいわゆるヨーロッパのお金持ちが週末に過ごすマンションが建ち並んでいます。
フランス、ベルギー、ヨーロッパのどこの国も海岸沿いを無駄にしません。
この景色がヨーロッパならでは。
海沿いにはずらりとマンションの一階にオープンカフェが並んでいます。
どこも満員。外の席が何より好きです。
一瞬、ギリシャとは違う国かと思うほど、ヨーロピアンな街です。
長い海岸線には週末、人々が集っています。
そこに一人のフレンドリーなマンがやってきました。
「きれいなおねえさん、こんにちは」と。非常に感じがいい!
私がインスタライブの配信準備をしようとしてたら、親しそうに話しかけながら、作業してる「きれいなお姉さん」の手に勝手にミサンガをくくり付け、かったーく結ぶのです。なにするねーーーーん! と思いながら、このミサンガもう取れない。しかも、なんかミサンガってほどいたら悪いことがあるんでしたっけ? 何するねんっ?「きれいなお姉さん」はすんなり受け入れたけど、ミサンガは受け入れがたしっ。
そして、ニコニコと「1ドル」と……。
なにおおぉ。
観光地ではよくあることです。
もーーー。と思いつつ。
やっぱり払いました。2ドル。
最近、地中海はアフリカからの難民がたくさん流れ着いています。命を落とす覚悟でいちかばちかで来ると。この方がそうかどうか分かりませんが。こんなにファンキーに気丈にふるまってるけど、帰ったら家族がお腹を空かせてるかも。
そもそも一体何個売ったら生活できるのか。計算した? 1ドルのわけないでしょ。ヨーロッパの物価知ってる?
あとでもっと払ってあげたら良かったかもと、心配になりました。
そんな1個なんか足りん。10個くらいまとめて、手首曲がらんくらい着けないと間に合わないよ。
この人はただ観光客好きな人なのかも知れませんが……。
次に行ったらあの人探し出して、もっと何十個も買いたいと思います。このブログを見た世界中の観光地の物売りの人が、私めがけて突進してくるかも知れませんが。
そんな会話もできるくらいテッサロニキは開放的で、治安が悪い感じも一切なく。穏やかな素敵な街でした。
ぜひ、みなさんもアテネに行くことがあったら、ちょっと北上してテッサロニキにも行ってみてくださいね。
ミサンガもお忘れなく。
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チョコレートバイヤーみり
フェリシモでのチョコレートバイヤー歴28年。「チョコで世界中を笑顔にしたい」と世界各国のショコラティエをめぐり、数々のレアチョコを発掘。これまでに訪ね歩いたショコラティエは34カ国約400件。約590ブランド・約2,900種類のチョコレートを輸入販売した実績を持ち、その中でも日本に初上陸させたチョコレートは329ブランド。チョコのストーリーを語らせたら止まりません! まだ知られていない素敵なチョコを紹介するため、今日も世界の果てまでチョコ探し!
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