今年のトップはこの人! 日本初上陸〈ラ・フェーヴ〉ブルガリア
こちらのお店もブルガリアの首都ソフィアの町中から少し離れています。観光客は誰もいません。
え?ここかあ。
住宅地にアトリエがあって、通り過ぎてしまいそう。
特に大きなお店を持ってないのですが、入るなりびっくりしました。
スタッフが机にチョコを並べて、今まさに箱詰めしています。その数たるや。どれだけ人気なのか、一目瞭然です。
そして、そのボンボンチョコが見ただけでおいしい……。
もーーー、おいしい。どう考えてもおいしい。
大当たりーーー。
光り輝くボンボンの色つや、形、デザイン、中のフィリングまで見えてくるような、バラエティーとこだわりを感じる美チョコ。
キターーーー!
背の高いスターショコラティエ、パブロさんです。
なんと、ノルウェーで修行されたとか。
え? 修行? 逆に教えてらっしゃいました?
失礼ですが、このレベルの方がノルウェー?って……
何気にノルウェーをディスってる感じになってしまったので、訂正します。
ノルウェーにも素晴らしい人はいますが。この方がいたら、もうそこがトップだと思うんです。だから学ぼうにも教わる人いました?
そうそういませんよ、この方を越える人は。
彼をメインに製造スタッフがたくさんいて、デザイナーさんやマネージャーさんも商談に来られました。もうここも手狭なのでほかに移るそうです。
いや、食べる前から分かるくらい、こんなに技術があったら成功しかないでしょう。
おめでとうございます。
パブロさんは寡黙な方ではありません。
しゃべるしゃべる、マシンガントークなんですが、この方の英語は聞き取りやすい。的確なチョコの試食と説明の嵐です。あっという間に私の取材ノートは食べたチョコの名前で埋め尽くされました。
まず、パリッとカバーが薄い。カバーチョコが口の中で割れると、見事なバランスのフィリングがお口の中に広がります。
特に驚いたのが、ポップコーン。
まだあったのか、そういう作り方が。
これは今までありそうでなかった。ボンボンでポップコーンです。
ポップコーンのチョコがけとは一線を画す、本格チョコです。
サンフラワー(ひまわりの種)も東欧の名物ですが、これも意外と誰も作っていない。
そして、ブルガリアと言えばヨーグルト。これももう芸術作品です。
うなるーーー。もうやめてください。選べません。
板チョコもフィリングが入ってるタイプで、それはそれは繊細で、箱からリボンで引っ張り出して食べるというデザインもおしゃれです。
デザイナーさんもしっかりとお仕事されて、いいチームだと思いました。
間違いなく、この東欧地域を代表するショコラティエの一人です。
いや、ボンボン部門はトップクラスだと思います。
すごい人が日本初上陸でご紹介できちゃう。
やっぱ、ブルガリア来て良かったー。
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チョコレートバイヤーみり
フェリシモでのチョコレートバイヤー歴28年。「チョコで世界中を笑顔にしたい」と世界各国のショコラティエをめぐり、数々のレアチョコを発掘。これまでに訪ね歩いたショコラティエは34カ国約400件。約590ブランド・約2,900種類のチョコレートを輸入販売した実績を持ち、その中でも日本に初上陸させたチョコレートは329ブランド。チョコのストーリーを語らせたら止まりません! まだ知られていない素敵なチョコを紹介するため、今日も世界の果てまでチョコ探し!
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