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中東のチョコレート

2024.07.29

砂漠の幻? 最新進化系アラビックチョコ〈ミルザム〉

ドバイで、Uberのタクシーでまた町はずれに行きました。ビルの工事現場のようなところで、Uberの運転手さんも「工事現場だけど、合ってる? チョコレート屋さん? あるのかな?」という感じで不安しかないんですが。とにかく指定の住所で降りてみました。

工事現場。

ちょっと角を曲がったら。あったー。天井の高いガラス張りのおしゃれなカフェが忽然と現れました。

〈ミルザム〉です。

もう、入る前からうまいに決まってる。

美術館のようにずらりと並んだ美しいチョコのパッケージ。その奥にはガラス張りのチョコレート工場。ビーン トゥ バーです。イマドキ・イケてるショコラティエを絵に描いたような、かしこい系空間。

アポの時間までまだある。とにかく見たい、チョコ全部見たい。

アジア人が目立っているかもしれないけど。担当さんとのアポより先に、見せてー。

いやー、この商品開発力すごいわ。しかも、ちゃんとアラビック文化を意識しまくって、ブランディングもきっちりしてる。かしこいわー。


興奮気味の私もようやく落ち着いてきて「ご担当者さんとアポが取れてます」と、つないでもらいました。

出てきたのは、キャッシーさん。

女性の方です。気さくで明るく元気な女性という感じで、従業員さんとも楽しそうにお話してて感じがいい。

よくここまで作りましたね。

キャッシーさんはニュージーランド出身だそうで、お父さまの仕事でドバイに来て、住み始めたそうです。

“モダンアラビック”をコンセプトに、テーマは“スパイストレーディング(香辛料貿易)”。大航海時代、アジアからこの砂漠を越えて、ヨーロッパにもたらされたスパイス。そのスパイスが通ってきた長い旅をテーマにしています。

その旅のイメージがパッケージにも描かれ、味のテーマにもなっています。

今、チョコレート界ではスパイスチョコは流行ってますが。「下がりおろう」という感じなのがこのミルザムです。

カッコいいところをテーマにしたものです。ドバイのチョコでしか表現できない、いいところに目をつけましたね。交易の中心だったこの街ならでは。今のドバイも各国から人が集まる、そんな感じにもぴったりです。

味もアフリカ、アジア、各国の素材を使っていて凝ってます。

なんと、もうルーブル美術館ともコラボしてるそうです。めっちゃ成功してますやん。

ルーブルもよく見てる。ぴったり。

やっぱりここはスパイスチョコです。

カカオとスパイスは相性抜群。世界の富の象徴だったチョコとスパイスがドバイで融合って、なんともぴったり。まさにモダンアラビック。

日本初上陸ですって。

いやー、すごいチョコがありました、ご紹介できて光栄です。

ドバイチョコの顔になっていくことでしょう。

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チョコレートバイヤーみり

フェリシモでのチョコレートバイヤー歴28年。「チョコで世界中を笑顔にしたい」と世界各国のショコラティエをめぐり、数々のレアチョコを発掘。これまでに訪ね歩いたショコラティエは34カ国約400件。約590ブランド・約2,900種類のチョコレートを輸入販売した実績を持ち、その中でも日本に初上陸させたチョコレートは329ブランド。チョコのストーリーを語らせたら止まりません! まだ知られていない素敵なチョコを紹介するため、今日も世界の果てまでチョコ探し!

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