ガーナの旅~さようならガーナ
ビオコを車であとにし、この国唯一のバーガーキングに行きました。ジェトロの方が「この国にもバーガーキングが出来ました」とパワポの最後に写真入りで紹介してくれてたのが面白かったんです。
私は持ってきた画材をすべて置いていくので、バーガーキングでトシコさんに「この画材はこういう風に使える」と説明をしてたんです。絵を広げて話してたら、お母さんと一緒にいた高校生くらいの女の子が話しかけてきました。どこかのお嬢さまだと思います。
自分もアートを勉強してると。興奮気味に、自分の作品も見てくれと。お母さんが止めるのも振り切って一生懸命話してきます。
日本の漫画が大好きで、日本人が珍しくって仕方がないのでしょう。
全力でコメントを言わせてもらおうと思ったら……
先生の作品でした。
“ここの色を塗るのを手伝っている”と。嬉しそう。
実は何度もこの国で見ました。
ショック。かわいそうに。
でも彼女は、私の連絡先が聞きたい、今後作品を見せたいからと言うのです。普通は教えてはいけないと思うんですが。
断れなかった。
ほんとうに私はあなたの絵が見たいのよ。
私の座右の銘が「ぬり絵をしない」なんです。
私のお絵かき教室の先生が、私が3歳のときに親に言ってるのを聞いた言葉です。
「お母さん、みりちゃんにぬり絵をさせんとって」
母は意味が分からないようでした。
私も分からなかった。けどその言葉は残っていて、大人になってからその光景を思い出し、以来私の座右の銘にしています。
人の描いた絵の中に、ちまちま色を塗るな。自分で描けっ。自分の人生、生きろっ。という意味にとりました。
大人になって、もう腰の曲がったおばあちゃんになったその先生に会いに行ったとき、そのことをお伝えしたんです。
「先生はもう忘れてると思いますが、私の座右の銘なんです」
そしたら先生、食い気味に
「そうよ!みりちゃん!そう!ぬり絵はだめっ!」
声が大きくなって腰がまっすぐになりました。
「思いのある言葉は伝わるのね」
そうも言っておられました。
ガーナの子どもたちにもそうあってほしいな。
これから、自分の目で見て、自分の頭で考えて、自分の手でガーナの未来を描いてほしいです。
きっとそれは私たち北の方の国々が見たことがないオリジナリティーに溢れた、自由でおおらかでカラフルでポップで、そう来たかっ!ってくらい素晴らしい世界だと思います。絶対出来る。
それが見たいっ。
そんなガーナの未来を夢見て。
ガーナファンはこれからも応援させてもらいたいと思います。
スタディーツアーの関係者のみなさん、トシコさん、マダム、CLOUDY さん、日本の関係者のみなさん、ほんとうにありがとうございました。
また会いましょう!ガーナ!
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フェリシモでのチョコレートバイヤー歴28年。「チョコで世界中を笑顔にしたい」と世界各国のショコラティエをめぐり、数々のレアチョコを発掘。これまでに訪ね歩いたショコラティエは34カ国約400件。約590ブランド・約2,900種類のチョコレートを輸入販売した実績を持ち、その中でも日本に初上陸させたチョコレートは329ブランド。チョコのストーリーを語らせたら止まりません! まだ知られていない素敵なチョコを紹介するため、今日も世界の果てまでチョコ探し!
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