ガーナスタディツアー~会議に出席!児童労働はみんなでなくす
午前中、日本とガーナの経済的な関わりをJETRO(ジェトロ)のガーナ事務所で伺いました。
分かってます、みなさん。JICA、ACE、JETRO、CLFZ。もう、千鳥の大悟のネタみたいに、え?どういう意味?ってなるところです。結論から行くと気にしなくていいと思います。知りたかったらググってください。私はそこはどんどん飛ばして行きます。
ガーナを経済面から紹介してもらいました。最近はショッピングモールもあるし、バーガーキングもある。ぜひガーナに来てくださいと、貿易振興のお話でした。こちらに住んでいらっしゃるので、とてもガーナに近い目線で紹介されたのが良かったです。日本で聞くことができないリアルさがありました。
その後、私たちは大きなホテルでのセミナー参加です。
「サステナブルカカオ・児童労働フリーゾーン(CLFZ)支援プロジェクト」の第1回目だそうで。
JICA、ユニセフ(国連児童基金)、ILO(国際労働機関)と、ガーナの雇用労働関係省が、ガーナの児童労働撤廃に向けて連携してプロジェクトを進めていくことを宣言するセレモニーです。
ここでもABCかBTSか的な言葉がいっぱい出てきすぎて、正直わからん。とにかく行ってみる感じでした。
たくさんのカメラと各国の参加者。英語なので、細部は分からないのですが。LOVE&THANKS基金の支援先、我らがACEさんの児童労働撤廃のための児童労働フリーゾーンのプロジェクトをガーナ政府はモデルとして進めていくと。
すごいことですね。ここからどんどんいろんな地域に広がっていくんだというわくわく感がありました。誇らしい気持ちで、ぜんぜん何にもしてないのに、日本人頑張ってると大きな顔して記念写真撮ってました。
でも、そこまでだったら日本にいても理解できたと思うんです。
現場で感じたのは、ILO(国際労働機関)を始め世界の取り組み。ケニアなどのアフリカの国々で進めてきた児童労働撤廃の取り組みのセカンドステージで、次はガーナ。世界銀行、ユニセフ。みんながそれぞれに頑張っているのです。その発表も聞きながら、しかもあのバリーカレボー社の完璧な取り組みも現場で見てきたばかりです。
各国、カカオを持続可能なものにしたいと必死で取り組んでいるんだというのを感じました。
お互いバラバラでなく、一緒にやっていこうと。そうしないと、いっこうに進まないという真剣な思いを感じました。
特に、カカオだけじゃなく、金の鉱山、漁業でも児童労働が深刻になっている……という話も出ていました。地球環境も。貧困問題も。そうです、すべての話が絡み合ってカンタンには解決できないんです。問題が大きすぎて諦めてしまわないように、一緒にやりましょうと。
まずは、カカオがモデルになったらいいと思いました。
世界でのガーナの存在意義はやっぱりカカオです。カカオ作ってくれてありがとうです。
私たちにとってもチョコがない未来なんて考えられません。
だから世界から注目が集まります。漁業ではここまで注目されないでしょう。
ガーナのカカオ農家の児童労働を考えることは、世界の児童労働撤廃につながるのです。
ガーナでサステナブルなカカオを考えることは、サステナブルな世界の農業につながります。カカオ農家の児童労働の理由は意外と日本にもある理由だったりするのです。ガーナの子どもが学ぶ権利に気が付いていないことは、日本のヤングケアラー問題にもあったりします。
ガーナのカカオを考えることが自国を考えることになるんだと、途中から英語が音に変わってしまったので、自分で自問自答する時間ができました。
もうひとつ、ここで言っておきたいことが。
世界で問題解決をしようとする“現代の野口英世”にここではいっぱい出会います。青年海外協力隊の友だちもいっぱいいます。
日本でも問題がいっぱいあるのに、海外よりも先に日本でしょ?と言う人もいます。日本も問題だらけなので、その気持ちも分かります。でも、私はチョコの仕事をしてたら“こんなところに日本人”ってことがよくあります。なんでここに?
理由はさまざまですが、本当にみなさん引き寄せられるようにその地にいるのです。そして、その人が日本にいる姿が想像できないんです。とっても不思議なんですが、土地がしっくりくる人を選んでるように私には見えます。
未来のためにいいことだったら、どこにいようと、何人でも、誰でも、誰とでもやったらいいんだと思います。そこに国境や人種は要らないんでしょう。地球人がんばってー。
そういう人たちがいっぱい集まる会議でした。
つづく
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チョコレートバイヤーみり
フェリシモでのチョコレートバイヤー歴28年。「チョコで世界中を笑顔にしたい」と世界各国のショコラティエをめぐり、数々のレアチョコを発掘。これまでに訪ね歩いたショコラティエは34カ国約400件。約590ブランド・約2,900種類のチョコレートを輸入販売した実績を持ち、その中でも日本に初上陸させたチョコレートは329ブランド。チョコのストーリーを語らせたら止まりません! まだ知られていない素敵なチョコを紹介するため、今日も世界の果てまでチョコ探し!
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