ガーナの旅~いよいよガーナ到着~空港は大騒ぎ!
ドバイからガーナの飛行機の中は、もうアフリカです。映画も字幕はかろうじて中国語です。英語が世界の基準と思いきや。意外と、スペイン語、フランス語が強いです。
私の隣に学生のような若い女性が2人並びで座ってました。ちょっと気が付いたことがあるんです。
2人機内食を食べてるんですが。どんくさいのです。袋開けられないし、開けたと思ったらパン飛んでいくし。コンパクトに食べられない。
いろんなもん落とすし、ビスケットもどっかいったって分かってるかな。さっき落としたよ。オレンジジュースそこに置いたらトレー置けないでしょ。おばちゃん持っててあげる。
コントみたい。
なんでそうなるの? もー、かわいいなーと思ってたんです。まわり結構みんな同じでした。
その間うちの取引先のショコラティエを思い出していました。南アフリカのジャック ラビットさんです。
私たちが思う以上に大変だろうなと。私はかわいいと言えるけど。仕事を任せるとなると……。
私は貿易はダイバーシティーを受け入れないと続かない仕事だと思っています。
日本の常識、その国の常識、その世代の常識、その業界の常識、その店の常識、ほんとうに一個ではないですね。違うのが当たり前。それを理解して、十把ひとからげにせず、最大公約数で前に進めていくのが我々の仕事です。
分かってるつもりが、やっぱり一歩外に出ると、日本のすごさに外国人のように驚いてしまうのです。日本は唯一無二です。手先の器用さ、完成度のレベル、時間の正確さ。
私たちが変わってます、ミラクル・ジパング。
そんなこんなでガーナの首都アクラの空港に到着したんですが。
そう、スーツケース!!!
私のスーツケースはドバイでちゃんと乗り換えられてガーナに到着出来るか!!
なかなか降りてこない。
ようやく、レーンに乗って曲がって来るのが見えたときには、小躍りしました。
相棒よ!会いたかったーーー。
しかし、ここからが問題です。
私のスーツケースは300人分の画材という、税関が見たらこの上なく怪しいものばかり。なんだこの紙は?このパウダーは?オイルパステル?なんだ?
取られたらたいへんです。
出口付近でひときわにぎやかな場所があります。全員が床にスーツケースを広げて、叫びあっているのです。
私は頭の中であらんかぎりのシュミレーションをしていました。
こう言われたら、こう。こう言われたら、こう。最悪お金払ってもいい!
怒号に近いなか、職員さんがすごい威圧感で、外国人に「全員スーツケースを開けろ!」と叫んでいます。もう、怖いです。なんでみんな叫んでるの?
私が開ける床の空間を探していると、「日本人か?」とお兄さん職員さんが私の地味な日本人服を見つけて言いました。すぐ赤いパスポートを見せて「日本人です」と言うと、なんと「行け」って言うんです。
え?!いいの?
すぐその場を立ち去ろうとすると、今度は金切声で叫ぶお姉さん職員さんが私を見つけ、
「スーツケース開けて!」と。
「でもさっき、向こうの人に行けって言われたので!」と私もデカい声で返したら。
さっきのお兄さん職員さんが奥の方から
「その人、日本人!」と。
その言葉でお姉さん職員さんは「行って!」
日本のパスポートはまるで水戸黄門の印籠です。それほどこの国の人に日本人は信頼されているのかと。びっくりしたのです。
今までガーナに関わって来られた日本人のお陰です。
ようやくガーナやー。
つづく
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フェリシモでのチョコレートバイヤー歴28年。「チョコで世界中を笑顔にしたい」と世界各国のショコラティエをめぐり、数々のレアチョコを発掘。これまでに訪ね歩いたショコラティエは34カ国約400件。約590ブランド・約2,900種類のチョコレートを輸入販売した実績を持ち、その中でも日本に初上陸させたチョコレートは329ブランド。チョコのストーリーを語らせたら止まりません! まだ知られていない素敵なチョコを紹介するため、今日も世界の果てまでチョコ探し!
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