ガーナの旅～うっかりマダムのドバイトランジット編

うっかりマダムは、飛行機の中で気が気ではありませんでした。

あ、ガーナでタクシーの送迎頼んでるのキャンセルしなくちゃ。
ホテルも一泊少なくなる。
ツアーに追いつくために車を頼まないと。Uberはガーナにはまだないだろうな。
あ、トシコさんがホテルに来てくれるって言ってた。連絡しなくちゃ。

映画なんか見る気がしない。飛行機の運航マップをただぼーっと眺めていました。

機内食ももう結構です……。
いや、やっぱりちょっと食べます。
下げないでくださいっっっ。

もそもそ。もそもそ。

結構食べました。

気が気でないまま、ドバイに着きました。

そして、本来なら大急ぎで乗り換えのはずが、私はあの見たことがない画材だらけの変なスーツケースと運命を共にするために、今はとぼとぼと、ドバイの空港を歩いています。
出国カウンターでエミレーツのホテルのカードを見せたら出してくれます。

巨大なドバイ空港はキラキラピカピカ。すごい金ぴかの柱がそびえ立つ感じ。その中をうっかりマダムは下を向いてとぼとぼ歩いています。なんか、こういうところに来ると勘が働くのか、不安もなく、迷わずぼーーーっとしてても着くのです。

空港の端っこにエミレーツカウンターがあって、気が付いたらホテルまで連れてってくれました。私はすぐにガーナに行きたい……。

ホテルに着いたら、お部屋が用意されてて、ちゃんとお食事とかも用意されています。
部屋に着いて、すぐに関係者に謝りのお電話。ようやくいろいろつながりました。
追いつきポイントも決めて、もろもろキャンセルもできました。
一日遅れてツアーに合流します。

『乗り継ぎのお客さま、いつでもホテルのお食事をどうぞ』

そんなお食事なんて、そんな気がしないので結構です……。
いや、やっぱりいただきます。
結局３回、ローストビーフもおかわりしました。

もそもそ。もそもそ。

あ、そのチョコケーキもください。
あ、もう１個。
いや、そのとなりのプリンも。

おいしゅうございました。

とにかくトランジットが長いので、着替えとか、なんにもないので、ショッピングモールに行くことにしました。観光バスが市内を回って、最後ドバイモールまで行ってくれるので、それに乗りました。

そうだ。チョコレート屋さんを探そう。

観光バスは市内の有名ホテルの建築を回ります。これぞ、ドバイ。

砂漠にできた人工都市ドバイは地球温暖化が進んで砂漠化した未来の街みたいです。外には人がほとんどいないけど、一歩建物の中に入るととてもにぎやかで活気があります。
この豪華なホテルに泊まって、モールでお買い物をするのがドバイのスタンダード。
有名ホテルの前で写真を撮るのが私のような庶民です。

お金の話で恐縮ですが、こちらの平均世帯年収は2,600万円だそうです。
わっしょいわっしょい！祭りだ、わっしょい！
意味が分からない数字になんかすっごくおめでたい気がします。

しかし、私はブランド品には興味がなく、買い物も決まったものしか買わないので「モールかぁ」と思っていたのですが。ドバイには私たちの思う日本のモールとははるかに違う、未来の巨大モールがあったのです。スケートリンクや中華街まで。もはや街です。
このモールのお話は後日。

20時間の乗り継ぎ時間を費やし。チョコ屋さんも発見し。
ホテルにUberで帰ってシャワーを浴びたら空港からお迎えのバスです。ドバイ空港は24時間空港。夜中もキラキラ、祭りだわっしょいです。

空港にただいま戻ってきました。
化粧も取れて眉毛しかない、ずんべらぼんですが、お食事もいっぱい食べたのですっかり元気です。

今度こそっ、ようやく、ガーナにいけるー。

ドバイよ。また帰りにトランジットで参ります。

お世話になりました。