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スイスのチョコレート

2023.10.08

ミルクと真剣に向かい合うミルクチョコ〈スイスヴィラーズ〉

最近、世界的にビターチョコブームですが、以前は一時的なムーブメントだと思っていました。きっとすぐミルクチョコに戻ってくると。
しかし、一時的なものではなかった。
世界はビターチョコがスタンダードになりました。

よく海外のお菓子は甘すぎるといいますよね。いや、それはもう違うのです。

大量生産のスーパーやコンビニチョコは、海外と日本を比べれば海外の方が甘いです。日本のスーパーやコンビニチョコは甘すぎない。

でも、一般の個人店は日本の方が甘いです。海外の個人店さんは健康第一。ビターだらけなんです。
中には砂糖を使わないお店もあって繁盛しています。

プラスティックと砂糖は世界では悪役です。

日本の個人店さんが甘すぎると言ってるのではないのです。海外が砂糖を避けまくって、結果ビターだらけになっているんです。それがもうブームではなく定着した味になりました。


だから、ミルクチョコを探すのがたいへんなんです。
全然ないです。
全部こげ茶色のビターショコラティエだらけです。


でも、ミルクチョコはおいしいやん。
日本人が大好きなミルクチョコはどこに行ったのか……



こんなビターの時代にとんでもないチョコを見つけました。
ミルクチョコのミルクの産地違い食べ比べ! カカオ部分でなくミルクを感じて!

二度見しました。〈スイスヴィラーズ〉です。

泣けるわー。


スイスはミルクチョコを作った国なんです。

きっとヴィラーズの会社のミーティングはこうだったんでしょう。

「最近、世界がビターチョコだらけでミルクチョコが追いやられている。カカオの種類や生産国の名前ばかり取り上げられている。我々スイスは、ミルクチョコ発祥の国! 今こそミルクチョコにこだわろう! 俺たちこそ、ミルクチョコの伝道者だ!」

私の目にはアルプスの山々から降りてくるカウベルの音と牛の集団。その前に大きなスイスの国旗を降るヴィラーズの社員の姿が見えます。あ、リンツ社も牛を連れて来ました!

まるでレ・ミゼラブルの群衆シーンのようです。

そんな妄想もしてしまうくらい。

このパッケージデザインも大真面目な、真剣なミルクチョコ食べ比べに衝撃を受けたのです。

ビターも好きだけど、日本人はミルクチョコ好きなんです。

しかも、日本がチョコを作り始めたとき、スイスのチョコをお手本にしたので、すごくチョコに対する味覚が似てるんです。

そういうこともあってヴィラーズのミルクチョコ食べ比べ。ぜひ一回食べてみてください。

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チョコレートバイヤーみり

フェリシモでのチョコレートバイヤー歴28年。「チョコで世界中を笑顔にしたい」と世界各国のショコラティエをめぐり、数々のレアチョコを発掘。これまでに訪ね歩いたショコラティエは34カ国約400件。約590ブランド・約2,900種類のチョコレートを輸入販売した実績を持ち、その中でも日本に初上陸させたチョコレートは329ブランド。チョコのストーリーを語らせたら止まりません! まだ知られていない素敵なチョコを紹介するため、今日も世界の果てまでチョコ探し!

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