グラスホッパーのチョコ！メキシコ文化を感じるならここ！＜ル キャメレオン チョコラ―テ ＞

メキシコの治安について、地域によっては要注意と聞いていて。テレビでも丸山ゴンザレスさんのメキシコ取材旅とか見てたら、ギャングしかいないように見えて、はじめ怖かったんです。

でも、メキシコシティーで滞在する分にはショコラティエのまわりとか、怖い感じは一切なかったです。

メキシコシティーや観光地にはお巡りさんがいっぱいいるし。

しかし。今日の行き先「ル キャメレオン ショコラーテ」。

何度も調べたんです。

この住所でいいか。何度Google Mapで見ても、ショコラティエはない。

ええええーー。ほんとうにここ？ でも住所がここだし。

今回はかなり中心から離れていて、しかも、お店ない……。

怖いーー。

メキシコに詳しい人に治安を聞いたんです。

私の予想では「運が悪かったら東京でもスリに会うのと同じかも。どこでも用心してたら大丈夫ですよ」的な返しがくると思っていました。

しかし。

「そうですね、観光客も誘拐されてますね。時々」

それで俄然ビビってしまいました。

Uberで行ったのですが、到着したのは小さな町工場が集まる地域。（あとで聞いたら、小さな印刷工場が集まってる地域なんですって）

ホンマかいな……。

降りるの～～～～？ ここで～～？

ここで私が誘拐されたら、会社に迷惑かかるな。ごめんなさい、社長。記者会見よろしくお願いします。

恐る恐る、言われたドアに。しかも、閉まってる。早く開けてくれーーー。

ギーーー。

開いたけど、中は薄暗く、入るのもここにいるのも怖い。

ようやく目が慣れたら、そこにはアレックスさんが立っていました。

とってもやさしい方で、ほっとしました。入り口に少しチョコを並べていますが、売るというより商談用。中はアトリエになっているようです。

ここで作ったチョコはメキシコのお土産物としてホテルなどで売られているそうです。

ですので、メキシコにこだわったカカオや素材でモノづくりされています。

面白かったのが、“モーレ”というメキシコのチリソースの味のチョコなんですが、このソース、とにかくなんにでもかける国民食で、最近スパイスチョコが流行っているので、そこにぴったりハマるチョコです。これはメキシコらしい。

そして、メキシコに来てから知ったのですが、やたらグラスホッパー（バッタ）のチョコが多いのです。私はすっかり昆虫食はイマドキな流行りなので、ヴィーガンの次は昆虫食がチョコ界に来るのかな、と思っていたら、違ってたんです。実はメキシコの伝統食だそうです。

そうなんですか、食文化だったのですね。食べてみたら香ばしくってお菓子が入ってるみたいでそれ自体には味がなく、触感を楽しむ感じ。

これもメキシコらしい。

あとメキシコのフルーツを使ったチョコもおいしい。

実は見た目は地味なんです。でも、味がほんとうにおいしい。

じっくり試食できましたが、どれも選べないくらい味わい深く。ほれてまうチョコだったなあ。

なんでカメレオンなんですか？と聞いたら

「チェンジできるから」

いろいろ挑戦しつづけるって姿勢がお店の名前にも出ています。

地味だけど。味でメキシコを感じたいなら絶対これです。