カカオの国を実感!玄関にカカオの花咲くショコラティエ〈タイ・カドココア〉
タイのバンコクに到着して、夕方になっていました。
コロナ以後久々の海外です。
プライベートで何度かバンコクに来てるんですが、チョコでは縁がないと勝手に思い込んでいました。
それが、ついにチョコに出会いにやって来ることになるなんて。
飛行機を降りたら、ここは東南アジア。しっかりと包み込まれる空気の重さ。湿度と気温に鷲づかみされる感覚があります。
来たわ、来たわ~~。
降りたらすぐに、スーツケースを持って、いきなりバンコクのショコラティエに直行!
やる気がちゃいますよ。やる気が!
途中の街並みは大阪よりも都会かもと思うようなバンコクの高層ビルと、大渋滞。
活気がすごいなあ。
バンコクはもはや東南アジアの中心になっていますね。
もう薄暗く、お店も閉まりかけたときに滑り込んだのが。「カドココア」です。
大通りの喧噪とは違う、一歩中に入ったところに、おしゃれなカフェ兼ショコラティエがあります。
実は私はもう、入り口からじ~~~んと感動していたのです。
この旅の先頭にふさわしいお店です。
来たわ。チョコの歴史が進んでいることをすでに実感したんです。
見てはいけないようなすごいものを見てしまった気分です。テンションMaxだったのですが。
ショコラティエにあいさつする前だったので、まずはごあいさつしてお話を聞くことを優先しようと、大人のチョコレートバイヤーは思ったのです。が。
あかん。この話をしないと次の話いかれへんっ。
何があったのか。
タイに来た理由が、もうお店の前にあったのです。
なんと!!!
お店の前に普通にカカオの木があって、お花が咲きまくっとるーーー。
もう、目がお花と合っちゃった。
ここはカカオの生産国のショコラティエなんだ!これぞ、チョコレート界に今までなかった進化です。
私は今まで北欧で暖房を入れまくって、一生懸命カカオの木を育ててるショコラティエにも会いました。カカオの木を一生懸命育ててるショコラティエはいます。
でも、どのカカオも、いたわって、いたわって。それで貧弱な花が1個2個咲いて、喜んで写真撮って。
無理してる。
必死で無理してる。
いや、私もそのくちなんで、ペットのように植物に愛を注ぐのです。
しかし。ここのショコラティエの玄関におるカカオはほったらかし。(違うかったらすみません)
カカオはここの子やったんです。
ここで育つ子やっ。
路地ものでカカオの花がこんなに咲いてることに私はもう感動で泣きそうでした。
アジアのチョコの時代はそらすぐ来るわ。
まねできないです。このカカオと近い自然環境は。
結局、新鮮に勝るものはないです。
失礼しました。
この興奮を先に処理しないと落ち着いてショコラティエの話ができない。
落ち着きました。
おしゃれなお店に入ると、ナッタヤーさんやパニティさん、リオさんが迎えてくれました。
カドココアのカドとは市場の意味があるそうです。
日本では“ガートココア”さんという名前ですでに知られている人気チョコです。
遅く来たのにきちんと待ってくださって、説明もほんとうにきちんとしてくださいます。
おいしいチョコレートドリンクが長旅の体にしみわたりました。濃いうま~~い。
カカオの生産者との関わりを説明してくださり、タイのカカオの質の向上のために教育もされています。カカオ農家から直接買ってサポートし、サスティナブルな仕事をするのが我々のミッションです。と意識高い系の言葉が次々と出てくるのも今のショコラティエの特徴です。
これを食べてくださいと出してくださったのは
なんと、カカオパルプのジェラートです。
きた~~~。他の国ではできんことをちゃんと見せつけてくれます。
普通に売ってるんですが。カカオが採れる国だから出来るこの果肉の部分を使った、ジェラート。カカオの味はまったくしない、酸味のあるフルーティーなジェラートです。
こんなマニアックなもの食べれてしあわせ。。。
ありがとう。。もう感謝しかない。
日本に帰ろうかな。
もうここで満足です。
あと3ヵ国あるけど、これ以上の興奮はないです。
ここがカカオの未来です。
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チョコレートバイヤーみり
フェリシモでのチョコレートバイヤー歴28年。「チョコで世界中を笑顔にしたい」と世界各国のショコラティエをめぐり、数々のレアチョコを発掘。これまでに訪ね歩いたショコラティエは34カ国約400件。約590ブランド・約2,900種類のチョコレートを輸入販売した実績を持ち、その中でも日本に初上陸させたチョコレートは329ブランド。チョコのストーリーを語らせたら止まりません! まだ知られていない素敵なチョコを紹介するため、今日も世界の果てまでチョコ探し!
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