バリ島発・ハイクオリティーの〈メソンチョコレート〉
インドネシアはカカオの産出国として急成長中です。
世界一はダントツで西アフリカのコートジボワール、2位がお隣のガーナです。そのガーナに迫る勢いなのがアジアのカカオ大国・インドネシアです。
日本では、カカオは遠いアフリカや中米から運ばれてくるものだったのが、実は近くでいっぱい採れているのです。
でも、やっぱりチョコを作るのは北の寒い国が向いていて、冷房をつけないといけないような地域では、カカオは育ちますが、チョコへのフィニッシュまでが難しかったのです。
インフラの整備が完璧でないと、「停電したら冷蔵庫の中が…」という状況では、チョコレート屋さんは大変なわけです。でも、最近はアジア諸国もインフラ整備が進んできて、それと同時にチョコレート屋さんも増えてきたんです。
自国のカカオを使ってフィニッシュまで作る。
最高なことがアジア各地で見られるようになってきました。この〈メソンチョコレート〉もその代表選手。
もともとはインドネシアのバリ島でアドベンチャーツアーを手がける観光大手の会社が、本格クラフトチョコレート作りに乗り出したのがここです。
ほかのアジアのショコラティエよりちょっと大手さん。バリ島に来る観光客に向けてチョコを作っているのですが、そのレベルにびっくり。
なんちゃってではないのです。
例えば、キャラメルシン。まずチョコの表面のレリーフが美しい!!!
ええ?こんな繊細なことを?!そして、“シン”とは薄いという意味なので、薄型チョコなんですが、なんとこの薄さで液体のキャラメルがとろんと出てくるのです。
すごいクオリティーです。
外に出たら一発で溶ける気温の中で、この繊細なチョコを作る。ずっと冷房が効いているのでしょうけど、それでもすごい。
アソートボックスもインドネシア産のカカオを使った本格ボンボンチョコレートです。
バリ島をイメージしたチョコがいろいろな味で楽しめるのです。
アジア、特にインドネシアがカカオ界の中心になる日は近いかも。
その時のメソンチョコレートが楽しみです。これからもその進化に目が離せないメソンチョコレートです。
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チョコレートバイヤーみり
フェリシモでのチョコレートバイヤー歴28年。「チョコで世界中を笑顔にしたい」と世界各国のショコラティエをめぐり、数々のレアチョコを発掘。これまでに訪ね歩いたショコラティエは34カ国約400件。約590ブランド・約2,900種類のチョコレートを輸入販売した実績を持ち、その中でも日本に初上陸させたチョコレートは329ブランド。チョコのストーリーを語らせたら止まりません! まだ知られていない素敵なチョコを紹介するため、今日も世界の果てまでチョコ探し!
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