地中海の宝石・マルタ島より愛を込めて〈チョコレートディストリクト〉
みなさま、マルタ共和国をご存じでしょうか?
イタリアのつま先にあるシチリア島の、そのまた先にある小さな小さな島です。地中海に浮かぶ島とよくそんな言い方をしますが、まさにそんな感じです。
なぜかここが共和国として独立国家なのです。ヨーロッパには実はたくさんの小国が存在しています。マルタ共和国もヨーロッパのリゾート地として観光で有名ですが、その小ささは東京都のさらに半分。びっくりしますね。
かわいい”マルチーズ”っていう世界的に人気の、性格の穏やかなワンちゃん。うちの近所にも昔いっぱい飼ってる人いました。そのマルチーズはこのマルタ共和国出身らしいです。マルチーズは犬ですが、このマルタ島は「ねこ」が有名で、「猫島」と人々が呼ぶほど、町中で猫を飼っているそうです。
港には集会のように猫が集まってくるとか。チョコ好きさんには猫好きさんも多く、これを読んでいる方の中にはマルタ共和国をご存じの方もいらっしゃるかも。ぜひ、チョコと猫を求めてマルタ島にいつか行ってみてください。
そんな小さな国だから、よけいショコラティエがあるのがすごいのです。ご紹介します。〈チョコレートディストリクト〉さんです。
白いシャツに帽子をかぶったおひげがおしゃれなマークさんのお店です。
もともとは会計士さんだったのですが、辞めてマルタでチョコレートショップを開きました。
理由はもちろん、チョコレートが大好きだったからです。
そしてもうひとつは、チョコは嫌いっていう人がいないから。人にあげるにも宝石みたいに高くはないし、ショコラティエはいい仕事だって雑誌に書いてあったそうです。それを見てショコラティエ人生がスタートしたんだそうです。
初めはセレクトショップだったそうです。
写真を見せていただいたら、世界遺産の首都ヴァレッタの美しい中世の街並みに溶け込む、とってもおしゃれなお店!
カフェも人気で、特にチョコレートドリンクが大人気になりました。
そうすると、オリジナルのチョコは作らないの?とお客さまに言われ、6つの味の板チョコを作ったところ、大人気に。
今では、マルタ島の素材を使ったこだわりのチョコレートで有名に。
例えば、キャロブと言われる地中海原産のマメ科の植物を使ったチョコや、塩田で採れるシーソルトを使ったチョコ。有名なマルタコーヒーのチョコや、変わったところでは「胡椒チーズ」味のチョコなんてのも! また、イースターの時にマルタ島で食べられる伝統のお菓子「フィゴラ」など、どれもマルタを大事にしているのがわかるチョコばかり。
チョコレートバイヤーみりにもうわさが届いてきました。
マークさんは日本にも興味があって、以前に東京や京都に来たことがあるそうです。
マルタと文化の違う日本をずっと見たかったそうです。
日本人はとってもフレンドリーだったとおしゃってました。
今度はチョコがマークさんの代わりに日本に来ますよ。
「マークさん、今後の夢は?」と聞くと、「どこにもない、誰も予想しない、チョコが作りたい」とおっしゃっていました。
地中海のマルタ島から、島の個性とアイデンティティがギュッと詰まったチョコを、みなさまのおうちにお届けします。
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チョコレートバイヤーみり
フェリシモでのチョコレートバイヤー歴28年。「チョコで世界中を笑顔にしたい」と世界各国のショコラティエをめぐり、数々のレアチョコを発掘。これまでに訪ね歩いたショコラティエは34カ国約400件。約590ブランド・約2,900種類のチョコレートを輸入販売した実績を持ち、その中でも日本に初上陸させたチョコレートは329ブランド。チョコのストーリーを語らせたら止まりません! まだ知られていない素敵なチョコを紹介するため、今日も世界の果てまでチョコ探し!
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