まるで宝石!「フェリシモ チョコレート ミュージアム」ショップ限定チョコ
こんにちは、チョコレートバイヤーみりです。
「幸福のチョコレート」は、海外のショコラティエのお店で売られているチョコを買い付けして日本にご紹介する、セレクトショップのようなブランドです。
ですので、「このチョコを作ってください」とこちらからオーダーするオリジナル商品は、基本載ってないんです。
そんな私たちが渾身の力を込めてイチから企画したオリジナルチョコレートが爆誕! 神戸の「フェリシモ チョコレート ミュージアム 」のミュージアムショップでだけ買える!……という超レアなお話をします。
協力してくれたのは、ハンガリー在住のデザイナー、トルコの型メーカー、南アフリカのショコラティエというワールドワイドなチョコになりました。これはもう、お買い求めに神戸へ来ていただくしかない……!
まずは、もう、いきなり写真を見せちゃおう。見てください! この美しいモールド(型)を……!
フェリシモ チョコレート ミュージアムのロゴを立体化したオリジナルデザインのタブレットチョコです。コンセプトは《宝石(ビジュー)》。味はミルクとダークの2種類です。ダークの方には鮮やかなブルーとホワイトのハンドペイントで色付けがされています。
フェリシモ チョコレート ミュージアム
ビジュータブレット by ジャックラビット イサベロ ミルクチョコレート
フェリシモ チョコレート ミュージアム
ビジュータブレット by ジャックラビット イサベロ レーズンダークチョコ
どうです? キレイでしょう? あまりにきれいなので、いろんな角度から眺めちゃう(笑)
では、このチョコの特徴を1つ1つ順番に詳しくご説明していきますね。
企画が徐々に形になっていくストーリーも合わせてお楽しみください♪
《世界に1つのオリジナル・モールド(型)》
まずは「フェリシモ チョコレート ミュージアム(FCM)」の平面のロゴタイプを立体にデザインするところからスタートしました。FCMのロゴは”宝石”をイメージしたデザインになっています。
ミュージアムのWEBサイトから、「ロゴについて」の説明文を引用します。
“CHOCOLATE”の文字は、”宝石”になぞらえられたチョコレートのひと粒ひと粒をイメージしており、マーク全体がひとつの”宝石箱”のようになっています。また、この”宝石箱”は「felissimo chocolate museum」の見どころのひとつである「世界のチョコレートパッケージコレクション」を構成する個々の「パッケージ」の姿も表しています。
なるほどね! それならこのチョコも「宝石」をテーマに作ろう! と決めました。
「これを天面図と考えて、立面図と側面図を考えてください! 宝石のように見せたいんです」という私たちの無茶ぶりに、デザイナーさんが応えてくださったデザイン画がこちら。
すごい、ちゃんと立体になってる!宝石のカットみたいに見える。でもチョコ型として本当に抜けるものになるだろうか? こんなモールドは今まで見たことないし、デザインが先鋭的すぎて、実際にチョコになった時どうなるか。未知の世界です。
そして「誰かこのチョコ型を起こせる人~?」と輸入商社さん通じて各国のショコラティエに当たりました。すると、そのうちの1社の方が「トルコにチョコレートのモールド製作専門の会社があります。チョコは南アフリカの《ジャック ラビット》が小ロットで作れるそうです」と手を挙げてくださったのです。ありがたい! その《ジャック ラビット》とは……
《 ショコラティエは”ジャック ラビット”》
南アフリカで唯一、チョコレートアワードを獲得している実力店です。ショコラティエのステファニーを中心に、女性4人のチームからスタートした新進気鋭のブランドです。彼女たちが生み出す斬新でハイクオリティーなチョコは、いつも私を驚かせてくれます。仕事の仕方も斬新で、そっちも私を驚かせてくれます(笑)(関連記事「前代未聞の日本初上陸! 南アフリカのジャック ラビット」)
また、チョコを通してチャリティーにも積極的に貢献している彼女たち。本当に尊敬できます。
知ってますか? 南アフリカから日本までの距離はなんと約14,000km。飛行機でも30時間はかかります。そこから実に地球を1/3周して届けられたレア中のレアチョコレートなのです。
《チョコのデザインは南アフリカの青い鉱石「パパゴアイト」》
“宝石”になぞらえたFCMのロゴですので、1つはプレーンなミルクチョコ色にするとして、もう1つは宝石をイメージしたカラーに出来たらいいな、と思いました。そして、彼らとも相談して、南アフリカで採れる青い鉱石「パパゴアイト」をイメージした色とデザイン、と決まりました。
「パパゴアイト」は水晶の中に結晶する青い石で、コレクターの間ではその美しさと希少性で、宝石よりも価値があると言われています。色の美しさから愛好されるだけでなく、パワーストーンとしても人気があり、心身を安定させ、調和のとれた日々を送ることができるとか。南アフリカと言えば、ダイヤモンドしか知りませんでしたが、そんな素敵な石が採れるんですね。
《「ヴァローナ イサベロ」クーベルチュールはチャリティー付き》
ステファニーが選んでくれたクーベルチュールは、ヴァローナ社の南アフリカ限定の貴重なクーベルチュール「ヴァローナ イサベロ」。トーゴ共和国産カカオ64%を使用した、シングルオリジンのチョコレートです。1kgあたり2ユーロがイサベロプロジェクトというチャリティーに寄付されて、子どもたちの学校給食の支援に役立てらています。
《チョコレートの味わいは…誰もが好きな味!》
ヴァローナ社には、カカオの原産地によって、ワインと同様に「テロワール」と呼ばれるアロマや味わいの個性の違いを楽しむ”シングルオリジン”シリーズがあります。「ヴァローナ イサベロ」もそのひとつ。トーゴ産のカカオは、くせがなく食べやすくて、万人が好きな味。少しナッティな風味があります。ミルクチョコはプレーンな板チョコで、ダークチョコは南アフリカ産のサルタナ・レーズン入りに。「今回のチョコによく合う」とステファニーが選んでくれました。
ちなみに、クーベルチュールとは、溶かして再成型する製菓用のチョコレートの塊りのことです。みなさんも昔バレンタインデーに手づくりチョコに挑戦しようと、製菓コーナーで粒々やブロックの”チョコの素”を買いませんでしたか? あれのことです。厳密に言うと、カカオ分35%以上(カカオバター31%以上、カカオマス2.5%以上)で、カカオバター以外の油脂が使われていないこと、という基準があります。世界には何社かの大手クーベルチュール製造会社があって、ヴァローナはその中でも最も有名な1社です。
《パッケージデザインはジャパニーズ・アフリカン》
パッケージももちろんオリジナル。日本でデザインすることもできたんですが、ジャック ラビットのステファニーが素敵なデザインの提案をくれました。デザインコンセプトは『Japanese African』。お花の形は「桜」をかたどっていて、桜のシルエットの中にアフリカの伝統的な生地の模様を入れました。その生地とは、『シュエシュエ(Shweshwe)』と言って、幾何学模様などをプリントした、アフリカらしいとってもカラフルな生地です。そのシュエシュエのデザインと桜を組み合わせることで、ジャパニーズ・アフリカンなデザインになりました。「日本と南アフリカの架け橋になりたい」というステファニーの気持ちが表現されています。なんだかじんと来ちゃう。社内のチームにも「かわいい!」と大好評です。ちゃんと「Jack Rabbit×felissimo chocolate museum」のロゴも入っています。だって、オリジナルだから……!
《ネーミングも宝石(ビジュー)》
ロゴが宝石箱をコンセプトにしたデザインになっていますので、チョコのネーミングも「ビジュータブレット」としました。「bijou:ビジュー」とは、フランス語で宝石のことです。宝石のように大切に、食べていただきたいし、大切な人に宝石を贈るようにプレゼントしてほしい、という思いを込めています。
いかがだったでしょうか? ちょっと熱く語りすぎてしまいました。でも、今ここでしか買えないと思うと……ねぇ?
ぜひフェリシモ チョコレート ミュージアムへお越しになったら、このチョコを手に取ってみてくださいね。ご来場お待ちしてます。そして、食べた感想をチョコレートバイヤーみりまでお聞かせください!
【商品概要】
フェリシモ チョコレート ミュージアム
ビジュータブレット by ジャックラビット イサベロ ミルクチョコレート
フェリシモ チョコレート ミュージアム
ビジュータブレット by ジャックラビット イサベロ レーズンダークチョコ
《2商品共通》
販売価格 1箱 税抜¥3,000(+8%税込 ¥3,240)
→うち30円は「LOVE & THANKS基金」としてフェリシモが寄付します。
■内容量 / 約50g
■サイズ / 箱:縦約3cm、横約25cm、高さ約1.5cm
(南アフリカ)
※割れやすい形状ですので、お取り扱いには充分ご注意ください。
【フェリシモ チョコレート ミュージアム概要】
2021年10月開館。世界中のチョコレートパッケージを収集し、チョコレートやカカオの可能性をアートやカルチャーの側面から発信するミュージアム。「世界で最も多くのチョコレートパッケージをコレクションするミュージアム」を目指して、チョコレートを愛するみなさまから広くパッケージの寄贈を受け付け中です。
開館時間 午前11:00~午後8:00(日曜日は午後6:00まで)※入館は閉館の30分前まで。
休館日 月曜日
所在地 神戸市中央区新港町7番1号(Stage Felissimo 2F)
交通 JR「三ノ宮駅」、阪急・阪神 「神戸三宮駅」西口より徒歩約20分。「新港町」バス停下車すぐ。
ミュージアムにご来館の方は、事前予約とチケットのご購入をお願いいたします。
(※2022年3月21日ご購入分まで開館記念価格でお申し込みいただけます。)
《チケット料金》
一般 開館記念価格1,000円 〈団体800円〉(通常価格 1,500円 〈団体1,200円〉)
学生(中学・高校・大学生) 開館記念価格800円 〈団体500円〉(通常価格 1,200円 〈団体1,000円〉)
小学生 開館記念価格300円 〈団体200円〉(通常価格 500円 〈団体300円〉)
小学生未満 無料
オープニング記念トートバッグ付きチケット 2,000円
500円お買い物クーポン付き「友割」チケット
2人 1,600円
3人 2,400円
4人 3,200円
・ウェブサイト>>https://www.felissimo.co.jp/chocolatemuseum
アフリカのチョコレートの他の記事
AFRICA
「幸福のチョコレート2025」オープン!
2024.11.06
AFRICA
【基金付き】チョコの未来につながる、カカオ色の本革ブレスレットができました!
2024.11.06
AFRICA
「カカオショック」のリアルをガーナで体験した話
2024.08.24
AFRICA
試食チョコ・青箱の中身をこっそり教えちゃう
2024.08.23
AFRICA
予約受付中!日本一気の早い2025年バレンタインチョコの「試食セット」。今年は4コースにパワーアップ!
2024.06.05
AFRICA
チョコ試食セミナー、早くも開催日決定!「幸福のチョコレート講座2024」
2024.06.04
チョコレートバイヤーみり
フェリシモでのチョコレートバイヤー歴28年。「チョコで世界中を笑顔にしたい」と世界各国のショコラティエをめぐり、数々のレアチョコを発掘。これまでに訪ね歩いたショコラティエは34カ国約400件。約590ブランド・約2,900種類のチョコレートを輸入販売した実績を持ち、その中でも日本に初上陸させたチョコレートは329ブランド。チョコのストーリーを語らせたら止まりません! まだ知られていない素敵なチョコを紹介するため、今日も世界の果てまでチョコ探し!
これまでの主な紹介メディア