ありがとう、チョコレートアート! 今年で最後のショコラティエ
毎年、新しいチョコレートがやって来るということは、さよならになるチョコレートもあります。
あまり人気が出なくて、先方にも少量で日本に送ることが負担になるだろうと思うとやめることが多いです。
でも、中には人気があってもやめざるを得ないときもあります。
先方の仕事が忙しいとか。体の具合が悪い等いろいろあります。
今回、人気があってやめることになったチョコレートがあります。
カナダ・バンクーバーの「チョコレートアート」さんです。
来年の春にお仕事を引退されるそうです。
「もう、27年もやったのでいい」と。
「幸福のチョコレート」ではホワイトデイと年間予約でのお届けが最後になります。
実は私には愛着のあるショコラティエなんです。
初めてバンクーバーに行ったとき、そのスタイリッシュなチョコレートに驚いたのです。
カナダ原住民のアートをイメージしたデザインでした。
一緒にお仕事して少し経って、チョコレートに大きなトラブルが発生しました。
そのときにオーナーのグレックさんからメールが届いたのです。
「まことに申し訳ないです。日本の気候をちゃんと勉強していなかった自分の責任です。間に入ってくれた配送担当さんの責任ではありません」
という内容のメールでした。驚きました。
そんなこと言う人は日本以外の国ではなかなかいないのです。
トラブルはありましたが、乗り越えてまたチョコレートの販売を再開したのです。
こんなに信用できる人はいないなと思ったからです。バンクーバーで再会したときにその話をしたら、ちゃんと覚えててくれて、あの時は悪かったと言ってくれました。
チョコレートアートはチョコのオリジナリティーがすごいのです。
こんな人いないと思います。
ほぼビターチョコしかないのですが、ただビターチョコだと単調になってしまう。その見た目の単調さをチョコのデザインでバラエティ豊かに見せようとしているのです。
アソートボックスは特に美しく、ぜんぶ、茶色なのですが、わくわくするデザインなのです。
そして、チョコを包む紙。この包み方も世界でチョコレートアートしかないと思う。すべてにおいて考え尽くしてここに行きついたんでしょう。
素晴らしいチョコすぎて、カタログの表紙にもなりました。
一粒だけでここまで人を引き付ける美しさ。これ以上の表紙はないと思います。
でも、そのチョコレートアートさんも今年で最後。
私も買いました。
寂しいけれど、お疲れさまです。
「幸福のチョコレート」の魅力をいっぱいアップしてくれました。
チョコのハッピーを作ってくれました。
ほんとうに今までありがとう!
チョコレートアート!最高!
チョコレート アート ビタートリュフアソート
チョコレートアート ミントトリュフ
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チョコレートバイヤーみり
フェリシモでのチョコレートバイヤー歴28年。「チョコで世界中を笑顔にしたい」と世界各国のショコラティエをめぐり、数々のレアチョコを発掘。これまでに訪ね歩いたショコラティエは34カ国約400件。約590ブランド・約2,900種類のチョコレートを輸入販売した実績を持ち、その中でも日本に初上陸させたチョコレートは329ブランド。チョコのストーリーを語らせたら止まりません! まだ知られていない素敵なチョコを紹介するため、今日も世界の果てまでチョコ探し!
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