フィンランドを溶かして固めたようなビーン トゥ バー!
フィンランドのヘルシンキからポルボーという小さな町にバスで移動しました。
ビーン トゥ バーのお店です。
ここまで来た甲斐があったーーー。
みなさま、チョコレート好きはもうご存じですが、今世界的なビーン トゥ バーブームがやってきて、コーヒー豆のようにチョコもカカオ豆の違いを楽しむようになってきています。それには今まで巨大だったカカオの豆を挽く機械の小型化がありますし、やっぱりお客さまがそこまでのチョコレートを求めるようになって来たからだと思います。
ただ、ひとつ問題が。
ビーン トゥ バーは豆の違いに注目しているので、作ってる人の個性や、国ごとの文化の違いが出にくいのです。それもあって、これはフィンランドらしいかな?というチョコ旅としての説明が難しいのです。
ですので、今回訪問にやや腰が引けてたのですが。
思いっきりテンションマックスにしてくれるようなチョコレートに出会ったのです。
ピエニ スクラーテヘダスとは”小さなチョコレート工場”という意味です。
ショコラティエはピーターさん。まず、私が持っていた「幸福のチョコレート」のカタログを食い入るように見ています。
もう、人のチョコレートに興味津々なのです。作り手としてスイッチ入ってます。
熱心な作り手です。
この工房はもちろん、豆の焙煎からやっていますが、そのこだわりはなんとパッケージまでフィンランド製と、何もかも見える、納得のいくことを貫いています。
ミルクもフルーツもフィンランド産だそうです。
そして、それどころか。チョコを作るエネルギーまで再生可能なエネルギーを使っているそうです。
面白いと思ったのは、まず、ピーターさんの庭にあるクリスマスツリーの新芽を自分で採ってそれをチョコに練りこんだもの。
これ、バルト三国でも食べたことがあるのですが、とっても爽やかでほかにないおいしさなのです。いやー。これは必食です。
チョコマニアさん、あなたです。これ! 食べてみて。フィンランドから取り寄せる意味がありますよ。
そして、もう一つ。
これがビビった。スモークチョコレート。
燻製も北欧文化ですが、これまた自分の庭で豆をスモークしてるそうなんですが。
ウイスキーに合うーーーー!
何なんだろ!? この素晴らしいセンス!
これまた必食!!!
もちろん、フィンランドと言えばベリーなので、王道フィンランドミルクのイチゴチョコレートもご用意しました。
どれもフィンランドを溶かして固めたようなチョコ。気合いの入った一品ばかりです。
実は「幸福のチョコレート」のお客さまは板チョコよりボンボンチョコレートがお好きなのは分かっています。
しかし、これは素通りしないでー。
ほかにはない味わい。
価値ありますよ。
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チョコレートバイヤーみり
フェリシモでのチョコレートバイヤー歴28年。「チョコで世界中を笑顔にしたい」と世界各国のショコラティエをめぐり、数々のレアチョコを発掘。これまでに訪ね歩いたショコラティエは34カ国約400件。約590ブランド・約2,900種類のチョコレートを輸入販売した実績を持ち、その中でも日本に初上陸させたチョコレートは329ブランド。チョコのストーリーを語らせたら止まりません! まだ知られていない素敵なチョコを紹介するため、今日も世界の果てまでチョコ探し!
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