理想のローカルチョコレート、ヒルストリート
私の理想のローカルチョコレートに巡り合えました。
イギリスのケンブリッジからさらにローカルに。
電車の駅はこんなに小さい。
さらにバスに乗り換え。サフロン・ワルデンという小さな小さな町です。
その中にあるのが「ヒルストリート」です。
兄弟のお店でお兄さんのグレッグ・スミスさんがデザイン。弟のクリス・スミスさんがショコラティエです。
弟さんはパトリック ロジェで修行されたそうです。
この薄いピンクは私はイギリス人と日本人が好きなピンクだと思うんです。特に西洋ではこの色はほぼ見ないです。日本人とイギリス人のセンスの近さを感じます。
このお店の中のチョコがほんとうに地元命なんです。
ひとつひとつの説明が手作りと地元の味にこだわり抜いています。そして手が込んでいます。
次から次へと食べても食べても面白い。中には音楽の曲をイメージしたチョコもありました。アーティストですね。
どうして、ここまで出来るのにロンドンに行かないのか気になりました。
「僕たちはここで生まれたから」
シンプルだけど、深い言葉です。これぞ、ローカルチョコレートです。
どれも工夫とバランス感覚、ユニークさにあふれたチョコレートですが。気になったのはこのお店と同じピンクのチョコレート。これも素晴らしく品のいいイギリスらしいチョコレートです。フルーツの香りも紅茶に合う。
もうひとつは、最近ミントチョコが流行ってますが、ミントチョコと言えば実はイギリスの十八番なんです。でも、みなさんは本当のミントチョコを知ってるだろうか。
イギリス人が作る本家本元のミントチョコは、生のミントから作ります。もちろんローカルなミント。これはほんと貴重だと思うんです。
このレベルの高さを理解出来るこの近所の人もすごい。ちょうど日曜で市場が出ていましたが、マーケットに来てる人もなんか文化度高そうに見える。
私は初めて商談のあとショコラティエと一緒に町を散歩しました。
決して観光案内ではないのです。散歩。
はじめてです。
なんかうれしかった。
地元を愛する気持ちを共有できました。
古いものを美しいものとする感じがこの街にあふれています。
お土産までいただきました。
『幸福のチョコレート』にまた素晴らしいチョコレートが加わりました。
真心を込めて。イギリスの小さな村からみなさまの家に。
ローカルとローカルをチョコで結びます。
イギリスのチョコレートの他の記事
UK
イギリスのミント屋さんが作るミントチョコ〈サマーダウン〉
2022.11.09
UK
チョコ講座をおうちで体験!試食チョコセットご予約開始
2020.05.15
UK
ロンドンを代表する凄腕チョコ、ウイリアム カーリー
2019.01.11
UK
まさに秘境チョコ! スコットランド奥地のココアマウンテン
2018.10.23
UK
スコットランドの漁師町で発見したレアチョコ
2018.10.15
UK
バズった! びっくりしたココショコラティエ
2018.10.09
チョコレートバイヤーみり
フェリシモでのチョコレートバイヤー歴28年。「チョコで世界中を笑顔にしたい」と世界各国のショコラティエをめぐり、数々のレアチョコを発掘。これまでに訪ね歩いたショコラティエは34カ国約400件。約590ブランド・約2,900種類のチョコレートを輸入販売した実績を持ち、その中でも日本に初上陸させたチョコレートは329ブランド。チョコのストーリーを語らせたら止まりません! まだ知られていない素敵なチョコを紹介するため、今日も世界の果てまでチョコ探し!
これまでの主な紹介メディア