キャラが濃いっ! 味は最高! アザ インダルジェンス
ある意味、会ったことがないショコラティエであることは間違いないです。
そのショコラティエ「アザ インダルジェンス」は、ポートランドのとあるホテルのロビーにあるのですが。
まず、「閉まってる」
と思いました。
ね。
電気が点いてない。
そして、ショーウインドウにはワインとかも置いていたり……
ここだけ空間が異次元な感じ。時代が違うような。Wi-fi飛んでないよ、きっと。
ダイヤル式の黒電話置いてそうな。
「あれ?このお店?」
違うかな…
と思ったんです。
でもドアを開けたら母娘が待っていてくれました。
お母さんのアファフさんと娘のクリスティーさん
レバノン出身だそうです。
ずらりとショーケースにチョコが並んでいるんですが、レバノンのチョコはどれも中身が見えないようにすっかり包まれているので、一見チョコレートがあるように思えないんです。
うーーん。甘いんだろうな。ぜんぶキャラメルちゃうかな。
とかマイナスな先入観から入ったのですが。
ひとつ食べてみて。
おやあああ?
甘すぎず、ソフトな味わい。日本人のチョコに似ている。
もうひとつ。
いやー。おいしいわ!
母娘はどんどん食べろと出してくるわ出してくるわ。
私どんどん食べるわ食べるわ。
おいしーーーい。やばいっ。想定していた感じとだいぶ違う。
味わいもオリジナリティーがあって、手が込んでいる。
聞けばレバノンで4代続くお菓子屋さんだそう。
レバノンは暑いっていうイメージしかないけど、なんと四季があって、冬山ではスキーも出来るんですって。失礼しました。知識不足でした。
レバノンでもチョコは大人気だそうです。だからこんなに本気のおいしさなんだ。
そして、この包み紙。これもレバノンの首都ベイルートからわざわざ運んでいるそうですよ。きれいですね。
いや、しかしね。
あえて言わせていただきますよ。
この味のセンス。このチョコのセンスがあって、どうしてお店はこんな感じ?
最近ほんと訪れるお店のデザインがどこも洗練されすぎていて、ある意味記憶に残らない。
しかし、ここは、この店の衝撃は、一生忘れないっ。
チョコの味と店のギャップって、なんか日本では下町の洋食屋さんではあるけど、チョコレート界でこのギャップは初めてかも。
面白い!!!
チョー個性的。
チョーお気に入り。
私の宝物チョコのひとつです。
ポートランドに行かれたら、ぜひ「アザ インダルジェンス」の扉をそっと開けてみてくださいね。
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チョコレートバイヤーみり
フェリシモでのチョコレートバイヤー歴25年以上、「チョコで世界中を笑顔にしたい」と世界各国のショコラティエをめぐり、数々のレアチョコを発掘。これまでに約500ブランド・約2,500種類のチョコレートを輸入販売した実績を持ち、その中でも日本に初上陸させたチョコレートは約250ブランド。チョコのストーリーを語らせたら止まりません! まだ知られていない素敵なチョコを紹介するため、今日も世界の果てまでチョコ探し!
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