メルボルンの市場系チョコ アティピック
ホテルのすぐ近くに市場がありました。
実はこの市場、オーガニックの野菜などが売っていて、いわゆる「意識高い系」の人が集まる市場らしく、まわりのレストランもカフェもおしゃれ。
オーガニックな感じ。賢い人が食べそう。
野菜を買う人に聞いてみました。どうしてオーガニックがオーストラリアで人気が高いのかと。「やっぱり、味がおいしいから」あと「環境のことは家庭でもよく話題にするので、関心が高くなるんだと思う」と。ほんと疑いもなく「正しい」。それは「正しい」。
「なんだか賢いもん食べてる気がするっ」という自分レベルの回答が来ると思っていた自分が、だいぶ恥ずかしっ。
そんなちゃんとしてるおしゃれな市場にアティピックはありました。ガラス張りでお店のすべてを見せています。
ちょうどお客さまにビーン トゥ バーについて説明しているところでした。若いオーナー チャールズさんが一人ひとりに説明をしていました。
忙しそうなので、中で待たせていただいていましたが。狭いのです。
ビーン トゥ バーなので、焙煎もカカオを挽くのもすべてこのスペースで行っています。
見たことがないような小さなマシーン。小さいながら完璧です。
ぜんぶ、このスペースに収まっているっ。
彼は実は先生なのです、ル・コルドンブルーの先生で、満を持してご自身でお店を作られました。
壁にはカカオの産地を示す世界地図が。
ガラス張りでチョコレートが出来るまでを見せてらっしゃるところも先生らしいなと思いました。
この方はソロモン諸島のカカオを使っています。オーストラリアらしい!
これは珍しい。
ソロモン諸島のカカオは小さな島で出来るので、希少性は高いでしょう。もちろん現地にも行っています。カカオ豆からチョコを作るビーン トゥ バーはカカオ農家さんと一緒に作るものです。まさに、正しいチョコレート。
でも、このアティピックさん、お堅いわけではないのです。
とっても、ユニークで日本も大好き。すっごく気さくな方です。
アティピックとは「一風変わった」という意味。そんな遊び心もあるのです。
「まだ、お金がないんだ。でも、このパッケージにしたいんだ」と見せてくれたのは気球の絵でした。世界に羽ばたく気球です。
この小さなお店は夢でいっぱいでした。
もし、夢が目で見えるなら、満員電車みたいに窒息しそうになっていることでしょう。それぐらい夢いっぱい。
でも、こんなショコラティエに出会うのが大好きです。
あなたの成功を心から祈ってます。チョコレートライフを生ききってくださいね。
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フェリシモでのチョコレートバイヤー歴28年。「チョコで世界中を笑顔にしたい」と世界各国のショコラティエをめぐり、数々のレアチョコを発掘。これまでに訪ね歩いたショコラティエは34カ国約400件。約590ブランド・約2,900種類のチョコレートを輸入販売した実績を持ち、その中でも日本に初上陸させたチョコレートは329ブランド。チョコのストーリーを語らせたら止まりません! まだ知られていない素敵なチョコを紹介するため、今日も世界の果てまでチョコ探し!
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