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オーストラリアのチョコレート

2018.07.20

オーストラリアのカカオ革命 ダインツリー


テレビ放送決定!『世界はほしいモノにあふれてる!~激うま&激レア!極上オーガニックチョコ』 2018年7月26日(木) [NHK総合] 後10:45~ 《再放送》7月30日(月) [NHK総合] 後11:55~ ”チョコレートバイヤーみり”がテレビに登場します!(詳しくはコチラ


チョコレートバイヤーみりです。いよいよ今年の大本命チョコの話をする時が来ました。

オーストラリアで最近カカオが採れると聞いてはいました。
このダインツリーさんが第一人者。

カカオは赤道付近で生産されますので、感覚的には「なるほどな」と思いました。今、世界的にカカオ不足なので、アジア地域で急速にカカオの生産が盛んになっていますので。
オーストラリアで生産が始まったと聞いてさほど驚かなかったのです。
しかし、お話を伺ってびっくり。これほどの意識高い系カカオがかつてあったでしょうか?!

あ、いかん。
その前に、オーナーのサイモンさんに会ったときのお話です。
カカオの畑はケアンズの北、世界遺産の亜熱帯雨林の地区で栽培されていると聞いていました。今回はメルボルンでの商談です。
サイモンさんが商談の地に選んだのは植物園。
こだわるわあ。

IMG_7359.jpg
植物園に着いたら、入り口にサイモンさんが待っていてくれました。
植物園の中のカフェに至る間も自分の経歴などをていねいにお話いただきました。オーストラリアの英語です。TODAYはツダイでした。

IMG_7357.jpg
道すがらでも充分お話を聞けたのですが。
カフェに着いたらほかのスタッフさんもいらっしゃって、製品もテーブルに並んでいます。
研究者、そして農園の方々までしっかり登場人物の顔が見えているのです。
そして、チョコの商談でここまで「環境」という言葉が出てきたのを私は知りません。
環境に配慮して、顔の見える生産者が責任を持って作っている。ワインのように斜面ごとに味わいが変わる。そして、カカオ以外もオーストラリア産にこだわっている。
重々伝わりました。

1時間以上サイモンさんは話し続けます。
その顔が生き生きしてるのなんの!
こういう風に仕事がしたいと思いました。

社会派のチョコレートは時として、あまり味にはこだわらないところも昔はあったのですが。ここは味にもこだわっています。
まあ、ゆうても。このくらいの味わい?と思う、口内の期待を大きく上回ってくるのです。
ええーーーー!
カカオの話もすごいけど味もすごい!
なんで?

そのとき気が付いたのです。カカオの生産国はいっぱいありますが、インフラの影響もあって、まだまだショコラティエは育っていません。
しかし!ここオーストラリアではその優秀なショコラティエがいっぱいいるんです。すでに。だから、生産からフィニッシュまでずどーーんとたっかーーーいレベルで作りきれるんです。
おそろしかあ。オーストラリアおそろしかあ。
私は世界23ヵ国をめぐり、その国のチョコレートの特徴を説明してきました。
ここに、どこの国とも違う独自の進化を遂げている国が出てきたのです。
それも南半球に!
ノーマークでした。来てよかったー。
感動。

そして、試食のとき。一番驚いたのは、このチョコレートケーキ。

IMG_7361.jpg
イギリスのクリスマスプディングをご存じですか?
パンにいっぱいのドライフルーツやお酒を入れて練るんです。そしてそれを蒸すという、王室も食べるクリスマスの伝統菓子です。
それのチョコバージョンが出てきました。
パッケージもおしゃれ。

537208_02.jpg
本場イギリスのものはスパイスがかなり効いていて、ちょっと苦手な人もいるかも。しかし!!
このダインツリーのケーキは。
チョコの塊。ほぼチョコ。


537208_01_d.jpg



ずーーっしりチョコレート。中に入ってるフルーツもちょーどいい。
これ食べてほしい~~~。絶対喜んでもらえる~~~。

ということで先日、撮影で日本にこのチョコケーキがやって来ました。
日本にあのケーキ来てる。
へんな感じ。
なんとも、説明のできない感覚になるのです。海外で友だちに偶然会う感じ。
自分が頼んどいてなんですが。

どうです?!
この美しさ。
日本に来てさらにその魅力を増しているように思えます。

こんな風にも食べられます。

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こんな風にも。

537208_02_b.jpg
こんな風にも。

537208_02_d.jpg

ぜひ、みなさまもこのオーストラリアの進化をケーキで体験してみてください。

ダインツリー ダブルチョコフルーツプディング

monopro.gif(※2018年7月24日予約受け付け開始しました)

ちなみに私、生き生きとお話ししてくださるサイモンさんに圧倒されて、ご本人のお写真を撮るのを忘れてしまって。普段ならそんなことないのですが。舞い上がってました。
また会いましょう。サイモンさん!

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チョコレートバイヤーみり

フェリシモでのチョコレートバイヤー歴28年。「チョコで世界中を笑顔にしたい」と世界各国のショコラティエをめぐり、数々のレアチョコを発掘。これまでに訪ね歩いたショコラティエは34カ国約400件。約590ブランド・約2,900種類のチョコレートを輸入販売した実績を持ち、その中でも日本に初上陸させたチョコレートは329ブランド。チョコのストーリーを語らせたら止まりません! まだ知られていない素敵なチョコを紹介するため、今日も世界の果てまでチョコ探し!

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