オーストラリア・メルボルンと言えばナチュラル志向
オーストラリアと言えば「健康命」。
という前からのイメージがありました。「健康のために人生のすべてを捧げている」
そういう話も聞いていましたが、それはオーバーな冗談だと思っていたのです。
しかし。
あながちオーバーではなかった。
それが、自分の健康だけじゃないのです。
動物の健康、引いてはオーストラリア、さらには地球の健康のことに人生を捧げている。
そんな人たちがいっぱいいるのです。
選挙に出たらすぐ当選しそうなくらい。
私いつも関西人なので話オーバーだと思います。すみません。日常からこんなんです。しかし、今回はオーバーちゃいます。
チョコレートの商談でこんなに「環境」「オーガニック」「生産者」この言葉が連呼されるのを聞いたことがない。チョコの話だったか環境問題の話だったかわからないくらい。
メルボルンの人もフレンドリーでとにかく優しい。
ホテル近くのショッピングセンターの入り口におばあさんが座っていました。
いわゆるホームレスの方のようでした。
その人にみんなが声をかけるのです。泣けてくる。
10代の食べ盛りの女子高生も、買ったばかりの大きなパン(大ロシアパンの三倍くらい)をあげようとしていました。
どれだけ優しいねんっ。
おばあさん、「いらないっ」と言ってました。きっとみんながいろんなもんくれるから、お腹いっぱいなんやと思います。
オーストラリアには「ビーガンフード」がいっぱいあると聞いていました。最近ダイエットで流行っていますが、こっちでは思想系ビーガンです。(※ビーガン(ヴィーガン)とは、絶対菜食主義者という意味です)
どのレストランでも扱っています。もちろんチョコにもビーガンがあるのです。
ベジタリアンはいろいろいて、動物性のものを食べない人たちですが。ビーガンはさらに、ミルクも蜂蜜も食べません。動物から搾取をしないと決めているのです。
えええーーー。私無理っっっ。
一応、チャレンジしてみました。
おいしいけど。豆ばっかりでもいいけど。毎食はいやっ!
すみませんっ。鬼として生きてゆきます。
私は無理だけど。こっちの人はほんと人に優しいだけじゃなく、動物の飼育環境も気にして優しくって。もちろん環境にも優しいのです。
そして、もうひとつ。「シュガー キル ピープル(砂糖は人を死なせる)」。
ショコラティエがそう言うのです。
言いすぎちゃう?
一回目はそう思いました。でも、行くお店、行くお店みんながそう言うのです。
だからオーストラリアのチョコは甘さ控えめなのです。
行く前はおおらかな甘いチョコレートをイメージしてたのに、真逆でした。
市場は意識高い系の集まりのような場所で、「オーガニック」「地産地消」「ビーガン」などなど。ちゃんと考えないと何も食べちゃいけないような感じがしました。
でも。オーガニックをいっぱい買う人たちに聞いてみたんです。どうしてオーガニックを?と。そしたら、
「おいしいから!」
みんなそう言うのです。無理してないんだ。
とっても明るく自然にその道を選ぶ。そういうライフスタイル。
かっこいいなーーーと思いました。
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チョコレートバイヤーみり
フェリシモでのチョコレートバイヤー歴28年。「チョコで世界中を笑顔にしたい」と世界各国のショコラティエをめぐり、数々のレアチョコを発掘。これまでに訪ね歩いたショコラティエは34カ国約400件。約590ブランド・約2,900種類のチョコレートを輸入販売した実績を持ち、その中でも日本に初上陸させたチョコレートは329ブランド。チョコのストーリーを語らせたら止まりません! まだ知られていない素敵なチョコを紹介するため、今日も世界の果てまでチョコ探し!
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