今年の一押し! それはヨハン デュボワです!
毎年毎年新しいショコラティエに会います。
最近はフランスは避けていました。というのも、大体のデパートさんはフランスを紹介するので、私は違う国に行こうと。
そうしていましたら、だんだん「ザ・おフランスチョコ」が少なくなっていて、そろそろ行こうかなと。今回お邪魔したのでした。
そこで出会ったのがこのヨハン デュボワ。パリではないのです、西のブルターニュの小さな町、サンブリューにあるのです。
サンブリュー。すみません。まったく用事のない町です。ブルターニュに行ってもこの町に来ることは観光ではないと思います。そんな町なのに。奇跡のようなショコラティがいたのです。
何年に一度の大発見と言うべきです。このお店がパリにあったら世界中から人が押し寄せ、一躍スターショコラティエです。
でもね。ブルターニュ地方はもともと言葉もブルトン語で話すほど、独立心が強く、パリと一緒にせんとってくれ、と思っている土地です。
ですのでこの奇跡のショコラティエはこの地方から外へ出ることがなかったのです。まさにローカルチョコ界(私だけ言ってます)の奇跡のスターがこのヨハン デュボワなのです。
もー。分かった、と思ってると思いますが。私は大興奮です!
アトリエに入るなり、もう驚きの連続でした。
決して多く大量に売れているとは思えないのに。(すみません)
まず室温計を見せられました。「一定です」と。
完璧な設備。温度管理、衛生管理。そして、原材料のトレーサビリティー。
神経質なほどに完璧です。いないですよ、ここまでの人は。個人店なのにすごすぎ。
チョコはほぼ、ブルターニュの素材を中心に作っているブルトン魂。そして、徹底した手づくり。
ヨハン デュボワさんは「私はチョコレートが好きだから毎日食べます。だから、甘すぎず飽きの来ないものを作るんです」と。
かわいいめちゃめちゃ感じのいい彼女がいらっしゃって、「チョコレートは彼女のように唯一無二の存在」と紹介してくれました。感じよすぎる……
彼はいろいろチョコレートの修行で各地を回ったそうですが。やっぱりこの土地に帰ってきたそうです。そして、自分と同じように海に育てられた地元の人と仕事がしたいそうです。すごいでしょ。徹底してる。
そのひとつひとつがまるでブルトンの物語のような。こだわりの塊。
ご存じでしょうか? ブルターニュと言えばそば粉のガレットが有名なんですが。そのそばを使った香ばしいチョコレートが得意なのです。
今回はブルターニュの素材にこだわった、いろいろアソートボックス。
そして、彼が一番好きなチョコレートと私が日本の方が一番好きだろうと選んだ2種類を詰めたそばチョコボックスをみなさまにご紹介することになりました。
なんと、素敵なパッケージに、ショッパーまで付けてくれるところまで完璧!
パリだけがフランスではありません、これはまさにおフランスのチョコの素晴らしさそのものです。
大きさといい味の深さといい絶妙。
目から鼻に抜けるような完璧なチョコ。
いやーーー。まだあるもんだなあ。こんなお宝が!
間違いなく今年の一押しはこのヨハン デュボワです!!!
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チョコレートバイヤーみり
フェリシモでのチョコレートバイヤー歴28年。「チョコで世界中を笑顔にしたい」と世界各国のショコラティエをめぐり、数々のレアチョコを発掘。これまでに訪ね歩いたショコラティエは34カ国約400件。約590ブランド・約2,900種類のチョコレートを輸入販売した実績を持ち、その中でも日本に初上陸させたチョコレートは329ブランド。チョコのストーリーを語らせたら止まりません! まだ知られていない素敵なチョコを紹介するため、今日も世界の果てまでチョコ探し!
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