なぜ今日本の和チョコ?~Dari K(ダリケー)吉野慶一さんに聞きました②
前回に引き続き、『幸福のチョコレートJapan』編としてご紹介しているショコラティエの1人、「Dari K(ダリケー)」の吉野慶一さんにお聞きしてきました。今回はDari Kさんの京都のお店や、ブランドについてご紹介します。
Q.前回は、京都の東茶園さんとのコラボチョコなどについてお聞きしました。そういえば、Dari kさんの「K」にはインドネシアのスラウェシ島の形がアルファベットのKに似ていることと、京都の意味が含まれているそうですが、日本の拠点として京都を選ばれた理由はなんでしょうか?
A.そもそもチョコが売れるところを探していたというよりも、最終的にインドネシアの農家に日本ではこうやって売っていますっていうのを知ってもらいたかったんですよね。京都だったら、外国人が知っていて来やすいし、僕も学生時代住んでいたので。 東京で有名なお菓子屋さんやチョコレートショップって基本みんな自分の名前でブランドを出している中で、そこで『ケイイチヨシノ』を出してもきっと誰やねんって感じになりますよね。(笑) だったら、僕はもう「京都」を看板にしようと思ったんです。
Q.Dari Kさんはその本格的なカカオの味わいから、お客さまの中には男性の方も多いのではないですか?
A.お客さん的には3~4割が男性ですね。ご自分用もありますし、これは自分で、これはプレゼント用とか……。多分、ケーキとかって渡すのにちょっと仰々しいじゃないですか。でも、Dari Kのチョコなら木箱でちっちゃくって、「これ……おいしいから」って渡しやすいのかなと。通な感じ(笑)。転写シートを使ってカラフルで、かわいいチョコも他のショコラティエには多いんですが、Dari Kは手で丸めたり素朴な感じでかわいくはない。でも、素材を楽しんでいただければと思います。
Dari K セレクトセット
<※2017年2月1日まで予約受付中のフェリシモ限定セット>
Q.Dari Kさんの生チョコレートは、木箱に入っていますよね。今回フェリシモでご紹介する商品も、立派な木のギフトBOXにそれぞれいろんなチョコがセットされていますが、パッケージにこだわりがあるのでしょうか?
A.ギフトBOXについては、僕自身は箱を捨てたくなくて。箱などのパッケージがその一瞬のために捨てられてしまうことがすごく嫌なんです。でも、木とかだとなかなか捨てないじゃないですか(笑)。チョコはまた別の理由で、高級感を出したいとかではなく最初から良い状態を保つのには何がいいか、というのをいろいろ実験した結果、選びました。木自体がホントに湿度を上手く保ってくれて、冷蔵庫に入れた時にチョコがカピカピにならなかったり、水滴が付いて汚れるのを防いでくれたりするんです。
Q.お店にはどんな方がいらっしゃるのでしょうか?
A.かっこいいチョイワルおやじの方も多いですし、グルメな方もいらっしゃいます。あとは飲食関係の人が多いですね。実はDariKも、4月にオープンしてからもうお客さん来なくて8月くらいにはつぶれるかなあと思っていました。でも、それをもうちょっと頑張ろうと思ったのは、いろんなホテルの料理長とかシェフが来て「これおいしいよ。でもやっぱり一般の人には多分わかんないから、浸透するのに時間がかかると思う。でもうちで出したりして、広げるように頑張るから」って言ってくれて。結構そういうシェフとか料理長が、わかってくれました。
<後編以上>
吉野さんは、今回のお話以上にいっぱいこだわりと熱意を持ってらっしゃいます。
久しぶりに直接お会いして、『幸福のチョコレートJAPAN』としてご紹介しようとしたのが間違いじゃなかったって、はっきりわかりました。やっぱり、わかるひとにはわかる。でも、もっと多くの人に知ってほしい。そういうチョコレートをみなさまにご紹介するのが私の仕事です。近くに住んでいる人は、直接京都のお店へ行ってみてください。でも、京都まで行けないわという方は、ぜひこちらのセットをどうぞ!
Dari K 抹茶カカオニブチョコセット
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チョコレートバイヤーみり
フェリシモでのチョコレートバイヤー歴28年。「チョコで世界中を笑顔にしたい」と世界各国のショコラティエをめぐり、数々のレアチョコを発掘。これまでに訪ね歩いたショコラティエは34カ国約400件。約590ブランド・約2,900種類のチョコレートを輸入販売した実績を持ち、その中でも日本に初上陸させたチョコレートは329ブランド。チョコのストーリーを語らせたら止まりません! まだ知られていない素敵なチョコを紹介するため、今日も世界の果てまでチョコ探し!
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