まさに『幸福のチョコレート』が目指すローカルチョコ ブダペストのザンギョー
ついにここを説明するときが参りました、ブダペストから日本初上陸「ザンギョー」です。まさに『幸福のチョコレート』が目指すローカルチョコレートです。
小さいお店なんですが、ゾルタンさんというショコラティエのお店です。ちなみにザンギョーとは自分と奥さんと娘さんの頭文字をとったそうです。
日本語でザンギョーは残業の意味だってご存じでした。
日本人が来たのかな?この小さな店に。
この方もともとはエコノミストで料理が好きで、同僚のために作っていたらデザートが評判になり、最後はチョコレートで開業したそうです。この方のこだわりがすごすぎ。
「コレは何のチョコレートだと思う?」試食「えーと、えーと玉ねぎ!」わー。日本では売れないと思うけど。おいしいなあ。この人はワインと合わせたりしてチョコを作っているんだ。「次はなんだと思う?」えーと「チーズ?あと?」「チーズとトマトだよ」すごーーー。おいしけど、日本人そんなに冒険しないかも。
「そろそろ普通の頼む~~~!」
「じゃあコレはどう?」さらに試食が20個を超えたとき、小さなお店にまだまだあふれんばかりにチョコの種類があるのを見て、これはネバーエンディングチョコ試食になるっ。と確信。
チョコレートバイヤーとして出された試食はすべて食べることをモットーとしていますが、さすがに「致死量いく」と思いました。
しかし、この人の妥協なきチョコへの愛情がすごい。感動する。
途中で無理やり決めた私を許してほしいですが、充分伝わります。
この方の素晴らしさを体験したければ、お店に寝袋持参で行くことをオススメします。いやー。熱いですよ。
ちなみになんにも関係ないですが、この方髪の毛がぎっしりふっさふさなんですよ。チョー高級な刷毛のよう。うらやましい人いっぱいいると思う。チョコって髪も健康になるの?育毛効果の調査とかしてほしいと思うくらい。途中で触ってみたくて、話が入ってこない時間がありました。
いろんな意味ですごい人です。
ザンギョー プラムチョコ
このプラムはこの地域しか生育しない特別な小さなプラムらしいです。生で食べることができないらしく、(すっぱいのかな?)この地域の人はジャムにするそうです。それをチョコにしたスペシャルなハンガリーチョコです。ハンガリーでもレアチョコです。
さんざん試食したのに、もう食べすぎでバイヤーとしての戦意を喪失してしまいました。こんなこと普通ないですよ。「逆にご自身はどれが好きですか?」ってなんの逆かわからんけど、ゾルタンさんにゆだねました。それがこの「セレクション」です。猫まっしぐらです。
ザンギョー セレクション
とにかく、素晴らしい。ザンギョーさんですっ。
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チョコレートバイヤーみり
フェリシモでのチョコレートバイヤー歴28年。「チョコで世界中を笑顔にしたい」と世界各国のショコラティエをめぐり、数々のレアチョコを発掘。これまでに訪ね歩いたショコラティエは34カ国約400件。約590ブランド・約2,900種類のチョコレートを輸入販売した実績を持ち、その中でも日本に初上陸させたチョコレートは329ブランド。チョコのストーリーを語らせたら止まりません! まだ知られていない素敵なチョコを紹介するため、今日も世界の果てまでチョコ探し!
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