ウィーンの歴史が守るチョコレートケーキ リピタイナー(3)
ウィーンの老舗「リピタイナー」訪問記、第3回目です。(前回のお話はこちら)
実はその日、一人でお邪魔したんですが。そんなにお話が続くかしら? と心配してたんですが……
いったんウルフガングさんが家族の歴史を話し出すやいなや、気が付けば2時間。
その歴史語りが続くのです。
グラン・グラン・グランドマザーが作ったのは”キューゲル”という丸いチョコと、(やっと出てきた)アーモンドのチョコレートケーキなのです。
商品はこの2種類だけ。そのレシピを守り続けてきた家族が代々個性的。
まずは、考古学者の3代目はエジプトに商品を持っていった。そのときの写真はこれ。
って指差すのですが、スフィンクスの前にラクダに乗ったおじいさんがいる写真。
ドラ〇もんのタイムスリップみたいな写真なのです。
でね。「そのときのカバンがこれだよ」って、見せてくれるんです。年季の入った革のカバン。
「日本に送っても溶けないという証明がこのエジプトの写真です」っておっしゃるのですが、話がでかいっ。壮大すぎるっ
軽く100年前からの証明って……そこまでは結構です。もう納得しました。
お店の中は何時代に自分がいるのかわからなくなるパラレルワールド。ハ〇ーポッターのような気分です。
お話はまだ続きます。クラシックカーの博物館を持っている、と。
お父さんは冒険家だったようです。その車が博物館が出来るほど、あるそうです。
ご自身は日本が好きで、バイクはカワサキとホンダ。奥様は今日本に住んで大学の教授をされているそうです。
何もかも、家族の話。家族の歴史の話。すごい。
これこそ、ウィーンの話です。ウィーンの家族の物語なのです。
次回につづく
(前回はこちら)(第1回からリピタイナーの話を読む→)
ウィーン スウィーツの時間旅行 リピタイナー アーモンドトルテ
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チョコレートバイヤーみり
フェリシモでのチョコレートバイヤー歴28年。「チョコで世界中を笑顔にしたい」と世界各国のショコラティエをめぐり、数々のレアチョコを発掘。これまでに訪ね歩いたショコラティエは34カ国約400件。約590ブランド・約2,900種類のチョコレートを輸入販売した実績を持ち、その中でも日本に初上陸させたチョコレートは329ブランド。チョコのストーリーを語らせたら止まりません! まだ知られていない素敵なチョコを紹介するため、今日も世界の果てまでチョコ探し!
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