トリノ最古の老舗カフェの歴史と誇りをひと粒に込めて。ビチェリン アニバーサリー
『幸福のチョコレート』はトリノのチョコを世界的にも例がないくらい集めています。いや、好きだから集まってしまいました。
「キャピタル オブ チョコレート」、「ヨーロッパにおけるチョコ発祥の地」。地元の人がそう言い続けるように、この町とチョコの関わりは深いです。
「ヨーロッパにおけるチョコ発祥の地」って、南米やと思うし。なんで? と思ったら、話はこうです。
スペインにチョコが伝わって、トリノにチョコが伝わって、スイスの職人がトリノに修行に来て、チョコを学んでスイスに持ち帰りました。
で。そのスイスから世界にチョコは広がった。
とさ。
ちゅうか。遠い。
何度聞いてもこの発祥の地の話は納得がいかんのですが。みんな「ご存知のとおり」的に話すのです。
初めは私はちょっと、首をかしげていたのですが、トリノに行くたびに、だんだんトリノはチョコの発祥の地ということでいい。と思うようになりました。
なんだか、チョコのふるさと的な感じがするのです。
ヨーロッパにチョコが来たときの空気があるというか。
今もその当時のまま。
その中でももっとも古く、有名なチョコのひとつがこのカフェ ビチェリンです。創業は、なんと1763年。
大通りではなくかなり奥まった教会の前の静かな広場にあります。創業が驚くことに250年前。おそらく観光客は必ずここに訪れます、そしてビチェリンという飲み物を飲みます。
ガラスの器の底にチョコがどろっとたまっていてその上にエスプレッソが入っています、その上にホイップミルクです。一瞬ガラスなのでアイスかと思います。しかし、飲んでみると完全にホットなのです。しかも、驚くことに。ちょうどいい上品な甘さです。大人~~~~。ほんもの~~~~。これだけを飲みにトリノに行く価値が私はあると思います。
オーナーを写真で見てください。もう、アニメかと思うくらいの典型的な老舗の老夫婦です。ステキでしょ。奥様マリデ フォスタさんがこの小さなカフェを切り盛りしていて、だんな様アルベルト シンディさんは横のショップを担当してるそうです。
今回ご紹介するのはそのお店の250年記念のクレミノチョコレートです。チョー・レアです。そして、ヘーゼルナッツたっぷりなクレミノはたいへんコーヒーに合います。どなたにあげても喜ばれると思います。250年の歴史が誇るおいしい縁起物。ビチェリンの250アニバーサリーです。
ビチェリン アニバーサリー
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