バルセロナのアートチョコの巨匠の傑作 エンリコ ロヴェイラ【スペイン】
この『幸福のチョコレート』でいちばん自慢できるのはどれかと言うと、エンリコ ロヴェイラです。このチョコレートを日本で唯一紹介していることで、きっと世界のショコラティエはこのカタログに一目置いてくれていることでしょう。
しかし、彼は国政的な賞取り合戦には一切出てこないのです。だから知る人ぞ知る特別な存在。かっこいい。。。これだけの天才でありながら、ひたすらにマニアックな芸術品にしか思えないチョコをバルセロナのアトリエで作り続けているのです。中には懲りすぎて、誰がいったい買うの? と言ってしまいそうなくらいの作品もあります。先日見たのは、チョコの双六(すごろく)。なんちゃっての学習雑誌の付録レベルではないのです。まるで人生ゲームかと思うくらいの双六で、アステカ文明からカカオの歴史が現代に伝わる双六なのです。勝った人にチョコなんですって。そのデザインも美しくって。ここまでやるか?! 誰もが思います。
アトリエにお邪魔するときも。今まで会ったショコラティエの中でいちばん緊張しました。だって、そのチョコレートからどんなに繊細なアーティストであるかはわかっていますから。アトリエの商談室でスタッフがチョコを立体的に扇のように私の前に並べ始めました。チョコの並べ方と角度が決められていたのはここが初めてです。それを、彼は席に着く前に角度を直したのです。ここには私就職できません。(笑) すべてにおいて理想を追求していますよ。
アート系のチョコのキングであることは間違いないと思っています。アート系のショコラティエはいることはいますが、パッケージだったり、形だったり。でも、ここまでやりきってる人はいないです。彼にとって、チョコは表現なのです。テーマを歴史や宇宙や平和という大きなものにも挑戦します。それをパッケージや、チョコの味、色、すべてで表現するのです。そして、おそらく、ちょっとでもそれが出来ていないと、アート系のチョコというのは気てらったインパクトチョコになってしまう。しかし、天才エンリコ ロベイラにはパーフェクトという言葉以外思いつきません。いや、ほんとに。私のボキャブラリーでどこまで伝わってるか不安ですが。
最先端チョコというものが何なのか。知りたければ、この人のしかも、このチョコを食べてください。
このチョコはバルセロナのアントニオ ガウディが作ったグエル公園をモチーフにしてます。形はモザイクのようなんですが、グエル公園を表現するために曲がってるんですよ。微妙に。そして、大変美しい写真が入っていて、これもうっとり。
なんといっても味が。バルセロナなんです。太陽あふれる空気感をフルーツによって表現されています。ホワイトチョコとフルーツの酸味を最高のハーモニーで合わせています。今回、もし今年は無難なものでなく本気のチョコ冒険したいと思ってたら、
これにしてください。間違いないです。私は話まったく盛ってないです。きっとこのチョコがそれを証明してくれます。
エンリコ ロヴェイラ トランカディス
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チョコレートバイヤーみり
フェリシモでのチョコレートバイヤー歴28年。「チョコで世界中を笑顔にしたい」と世界各国のショコラティエをめぐり、数々のレアチョコを発掘。これまでに訪ね歩いたショコラティエは34カ国約400件。約590ブランド・約2,900種類のチョコレートを輸入販売した実績を持ち、その中でも日本に初上陸させたチョコレートは329ブランド。チョコのストーリーを語らせたら止まりません! まだ知られていない素敵なチョコを紹介するため、今日も世界の果てまでチョコ探し!
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