語り継がれて一世紀。レシピを持たない秘密のヘリテージ【アメリカ】
買わなくってもいいので聞いてください。
本日は文字だけでお伝えします。
これがチョコかと言われたら、確かに。確かに。これはショートブレッドです。逃げも隠れもしません。ショートブレッドでございます。
これをご紹介したい。だから、ちょっとずる気味にチョコがけということに甘んじて、『幸福のチョコレート』に無理やりねじ込み、ご紹介しています。それほど、紹介したいのです。
私が初めてショートブレッドがうまいと思ったのはスコットランドでした。こんなおいしいものが世の中にあったのか? と毎日毎日それしか食べないくらいにはまりました。アッサム系の紅茶をミルクティーにして、ショートブレッドと一緒に食べたらこの世の楽園。人生なんでも乗り越えられるっ。私に不可能はないっ的なテンションになってしまいます。
しかし、しかし。最近おいしいショートブレッドがないのです。なーんかマイルド? パンチがないというか。
あったのです。あのショートブレッドがなんとアメリカに!
それもそのはず。このマクグレイン ファミリーはスコットランドからサウスカロライナ州に移住したそうです。
それから100年あまり、スコットランドのショートブレッドのレシピを守り続けているのですが、なんとこの時代に紙に書いたレシピの継承がないのだそうです。母から子へのヒミツのレシピなんですよ。チョー上がる。わくわくする。
でもね。困ったことが。。。仕事もまだ100年前かも。う~~~ん。のんびりしてるというか。あんまり輸出とか興味なかったのかな? やっぱりそこまで頑固なスウィーツです。いろいろ関係者の苦労があっての昨年日本初上陸だったんです。
だから実は、今もこのカタログの中でいちばんはらはらしてるのです。去年も「もう作れない」と言われ品切れにしました。ショック。
これ以上ご機嫌を損ねたら。作ってくれないんじゃないかしら。
そんなリスクをすべてのチョコに毎年絶えず背負っていますが、いちばんそこに近い……。
いまどきないような、頑固なスウィーツ。
かなりリアルに来年はないかも知れないので、もし気になる方は絶対、必ず今年のうちにお召し上がりくださいませ。
私も必死で買いだめますよ! これはすみませんが譲りません。早く申し込もうっと!
ヘリテージ ショートブレッド ハンドディップチョコレート
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チョコレートバイヤーみり
フェリシモでのチョコレートバイヤー歴28年。「チョコで世界中を笑顔にしたい」と世界各国のショコラティエをめぐり、数々のレアチョコを発掘。これまでに訪ね歩いたショコラティエは34カ国約400件。約590ブランド・約2,900種類のチョコレートを輸入販売した実績を持ち、その中でも日本に初上陸させたチョコレートは329ブランド。チョコのストーリーを語らせたら止まりません! まだ知られていない素敵なチョコを紹介するため、今日も世界の果てまでチョコ探し!
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