ロイヤルファミリー御用達の本気のチョコ!!
最近の出張で一番の発見。それはルクセンブルクという国のすばらしさです。チョコの仕事でなければ行かなかった。そして、期待をしてませんでした。ごめんなさいっ。だから、お詫びをこめてちゃんとご紹介したいと思いますっ。
みなさまの中に行かれた方があるでしょうか? ベルギーの下にちょぼっと貼り付いたような小国です。実は電車で移動の時に通り過ぎたことはありました。わざわざ降りることはなかった。ガイドブックにもほぼ情報がなく、特に晴れ晴れしい建物も景色もなにも聞かないなあ。ひょっとしたら文化的な要素はないのかも? 半日で切り上げてベルギーに移動することにしてしまってました。ルクセンブルクが金融の国というのは聞いてました。ほぼ銀行員さんで、家賃が高すぎるために、隣のドイツやベルギーから銀行に車で出社してくるために朝夕は渋滞になるそうで注意。そのくらいの情報でした。唯一の観光ポイントは、「美食の街」と。うーーん。そのキャッチは世界中の町が使っています。どこもかしこもグルメの町です。しかし、しかし。この「美食の街」はレベルが違った。というか、「セレブの美食の街」と言うほうが近いです。町には日本では見たこともないようなヨーロッパの高級車の販売店が並んでいます。そんな金融セレブが食べるケータリングやデザートの充実ぶりがハンパないのです。見たことがないほどのうつくしさ。
今回ご縁があって、この国のナンバーワンと言われるショコラティエをご紹介いただきました。王室の結婚式も任される自他共に認めるナンバーワン。オーバーバイズさんです。そのお店にお邪魔した時。私、この町に住んで端から端までこのショーケース全部食べたいーーーー。と思いました。隣に住み込みたいーーーーーー。日本にはないような、ケーキのようなお惣菜がずらりと並びます。その横に、次はこれまたうつくしいケーキ。パン。そして、ひときわ存在感のあるチョコレートです。奥にはカフェもあります。
もーーーー。ここに来るだけのためにルクセンブルクに来るべきだと思いました。
トムさんとジェフさんのご兄弟が作ってるんですが、弟さんのジェフさんがチョコ担当です。この日、私はおふたりの写真を撮りました。これが実はたいへんなことだったようです。このおふたりはお互いのリスペクトからふたり一緒じゃないと写真を撮らせないそうなんです。ありがたい写真が撮れたわー。
ジェフさんがチョコ命のザ・ショコラティエ! カカオの栽培からかかわっています。私が「クリオロ種ですか?」とカカオの話を聞いたが最後。写真が出てきて説明が始まりました。止まらない。これぞ、ショコラティエです! チョコの呪いか魔法かわかりませんが、間違いなくかけられてます。黒目がカカオの形に見えてくるほど。カカオ崇拝の方に今まで数人会って来ましたが、そのひとりです。ほんまもんです。
カカオの風味しっかりの大人味
そんなカカオに取りつかれた方が作りそうなチョコをお店で発見しました。この薄さ。チョコレートをテイスティングするとき繊細に味がわかるようにチョコを薄くします。ほんとうに一番おいしい食べ方だと思います。しかも、充分楽しめるだけの量がすごくぎっしりと入っているのです。このチョコを見たときに、確かにおいしいけど、この薄さでは割れて日本に持ってこれないな。と思いました。しかし、あんまりにもおいしいから、割れてもいいから食べたい方のみ買ってくださいとお伝えしたところ、たくさんの方にお申し込みいただきました。今年は堂々とカタログでアピールします。割れてもかまわないからおいしいものが欲しい方。このオーバーバイズの本気のチョコをご賞味ください。
ぜひ、オーバーバイズに行って欲しいけど、無理な方はお店からチョコをお取り寄せくださいませ。
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チョコレートバイヤーみり
フェリシモでのチョコレートバイヤー歴28年。「チョコで世界中を笑顔にしたい」と世界各国のショコラティエをめぐり、数々のレアチョコを発掘。これまでに訪ね歩いたショコラティエは34カ国約400件。約590ブランド・約2,900種類のチョコレートを輸入販売した実績を持ち、その中でも日本に初上陸させたチョコレートは329ブランド。チョコのストーリーを語らせたら止まりません! まだ知られていない素敵なチョコを紹介するため、今日も世界の果てまでチョコ探し!
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