完璧!ブルターニュ地方のル ダニエル
ブルターニュの中心の町カルリに来ました。市場があってとても落ち着いた美しい街です。
この街で評判のショコラティエがこのル ダニエルです。とても洗練されたお店には美しいケーキやショコラが並んでいて奥にはカフェがあるんです。
こんなお店近くにあったらいいなーと思うようなお店です。お店のオーナーは物静かでダンディーな感じです。奥さまは日本人、神戸出身のアキさんです。まあ、なんとかっこいいご夫妻。アキさんはとてもクールなんです。へらへら照れ笑いを繰り返す私と間逆。神秘的な賢い女性って感じで、こんな人が海外にいたら日本女性の評判も上がるわ。と思います。一緒に行った現地商社さんが私に、「神戸の人ってみんなアキさんみたいかと思ってましたけど」え?“けど”の次はなんですか?私もがっしり神戸女ですよ。藤原紀香とアキさんと一緒の。
私はよくチョコレートはオーナーとそっくりといいますでしょ。ほんまにほんまに、このル ダニエルのチョコはかっこいいー。
地元の素材、キャラメルや、シードル、ガボット、地元のいちごなどを全部にちりばめたアソートのチョコは、ブルターニュから日本に贈るというコンセプトを何一つ外しません。それでいて、ていねいでデリケートな最先端なチョコに仕上げているのです。
お店から工場にも連れて行ってもらいました。ちょうど地元のりんごの皮を手でむいて煮詰めているところでした。すべて手作業でした。修行されている方も多かったです。
帰り際にわかったんです。この方はMOFだと。なーぜー言ーわーぬーーーーー。かっこよすぎるー。MOFとはフランス国家最優秀職人という称号です。めったにお目にかかれません。私が奥さんやったら、挨拶の前に「うちの主人、MOFですねん」っていっちゃうー。「サインいります?サイン?」っていっちゃうー。
今まで見た完璧な仕事への完成度を思いっきり納得しました。MOFですか…。もっと、ぎゃんぎゃんアピールしないんですか。すごいです。なんだか、テンション疲れしてシュンとしてます。
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チョコレートバイヤーみり
フェリシモでのチョコレートバイヤー歴28年。「チョコで世界中を笑顔にしたい」と世界各国のショコラティエをめぐり、数々のレアチョコを発掘。これまでに訪ね歩いたショコラティエは34カ国約400件。約590ブランド・約2,900種類のチョコレートを輸入販売した実績を持ち、その中でも日本に初上陸させたチョコレートは329ブランド。チョコのストーリーを語らせたら止まりません! まだ知られていない素敵なチョコを紹介するため、今日も世界の果てまでチョコ探し!
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